アカイロ/ロマンス 4 白日ひそかに、忘却の

読了。

「いや、それは言葉のあやって奴で……」
「さあ、こっちもじっくり話を聞こうじゃねえかこの性悪メガネ。いや、もう性悪メガネなんていうあだ名は相応しくないのかもしれんな、この幸せメガネめ」
「それ意味わかんねえよ! ドラえもんひみつ道具みたいになってんよ!」
「まあ心配すんな。もう俺の心は嫉妬とかいうつまらんレベルにはねえ。これは……この感情は……もっとおぞましいものだ」

白州高校の理事である分家“ひじり” の当主、砂姫が国外より帰還した。それにより入手したのは秋津依紗子に関する新たな情報。今まで座して待つしかなかった戦いを攻勢に転じさせることができるかもしれない――しかし一方で、繁栄派の面々も各々の思惑の中、静かに動きを見せ始める。


まあまあ。
前回のラストをよく覚えてないんですが、檻絵のポジションが変化しすぎてて戸惑います。この違和感はたぶん、短編で補完されると思うのですが……まあそれは置いといて。
割とインターミッションのような巻って感覚がしますが、よく考えるといろいろ変化してますねえ。景介、枯葉、棗、通夜子……。特に景介が、アレとかみらの枝のスキルアップで相当立ち位置が違ってきてましたね。それに伴って秋津の不気味さも増してきてるわけですが……。本気で景介狙いだったり?


全6巻予定ということで、次でいろいろと真実が明かされた後にクライマックスかな。全6巻って短編は抜きですよね? というか、短編は文庫化されるんですよね? 期待です。