アカイロ/ロマンス 5 枯れて舞え、小夜の椿

読了。

「仕方ねえな……。でも、どうしても食いたいなら、ひとつだけにしろ」
ただし全面降伏する気はない。この調子だと、欲望のままに山ほど頼んで結果残してしまうという四歳児も真っ青な未来が目に見えている。
「こんなにもあるのにひとつだけしか駄目なのか?」
「……っ」

一族殺しの宝刀“つうれん”は奪われ、親友の歩摘も敵となった。そして叛乱の夜に見た記憶も枯葉の足許を揺らがせ――やがて、すべての謎が明かされる。叛乱の真実、霧沢雅の行方、繁栄派の目的……。シリーズ最高潮、戦慄の第五幕。


うはあ……面白かったです。
まずはキャッキャウフフなイベントですよ。前回のことで落ち込んでいる枯葉を景介が励ます、という。さらに”二重尾行” とな! なんというニヤニヤ設定……。で、ここまでが前半。後半は……もうね、そう来るか! と思わずにはいられませんでした。なんだかこのシリーズでは”誰も死ななそう” な気がしてたんですよ……。そんなこと有り得ないのにね! しかも”その二人” が前巻ではかなり良い扱いだったので、余計にショックが大きかったです。まあ今考えると伏線といえなくも無いですが……。ううーん。
以下コメント。102頁「期待していたものが来なかったけどもしかしてそれ自体が勘違いだったのだろうか」 あああもう可愛いなあ。最初はこんなにデレるとは思いませんでしたよ……。136頁「鉄が、、錆びたような、、、、、、におい、、、」 うわああああああああああ 269頁「あのね。いいこと、おしえてあげる」 うわあああああ (ry


中盤の加速っぷりが凄かった。次でラストということで、綺麗にまとめてくれそうです。短編の方も出るのかな? 期待ですよ。