バカが全裸でやってくる

読了。

『あんたは高校時代の俺の光だった。
不確かな夢ばかり投げ捨てていた頃の憧れだった。
その憧れと今、俺は同じ位置に立っている。
そうしたら途端に光は失われて真っ暗になってしまった。
あんたもこんな暗闇のなかで小説を書いていたのか? ずっと? 何冊も?


なかなか面白かったです。
個人的には第一章がメインで、ちょっと甲斐抄子とも良い雰囲気になりつつ、小説も良い方向へ転がる……的なラストを期待してて読んでいたんですが(第二章、第三章までは)、第四章でようやくこれは違うなと思い始めて、第五章でやっと構成が分かりました。うん、第一章にとらわれすぎたよね……。でも、私の中の甲斐抄子のイメージは完全に「バクマン。」 の岩瀬愛子で、しかもちょっと前に丁度デレシーンがあったばかりだから、どうしてもそっち方向へ考えてしまったんですよね。これはもう仕方ない。


そして読み終わってからあとがきを読んだら……。なんか文体がおかしいと思ったら、これって”フーダニット” ってことですか? そう思って”表紙・帯・あとがき” を改めて見返してみると、色々と腑に落ちたり。”わざわざ小説の表紙を撮影した意味”とか、疑問だったんだよなー。



余談。
立腹した女が命令、男を全裸で駅前歩かせる:社会:読売オンライン(2010/09/01時点)
なにごとかと思った。