煉獄姫 3幕

煉獄姫〈3幕〉 (電撃文庫)

煉獄姫〈3幕〉 (電撃文庫)

読了。

「そして彼らを上っ面の妄言で誑かし、本心を見せぬままに笑って使い捨てる愚か者」
ここにいないユヴィオール=カタシェレティスを――罵倒する。
「愚者には愚者の理があり、誇りがあり、魂があろう? だが、貴様らはそれすらも持っておらん。誑惑されておることにすら気付かず、無自覚に受け入れるのみだ。そんな奴らが儂の執事と刃を交えるのは……高慢で、おこがましい!」


今回も面白かったです。
単純に悪事を目論む敵でなく、周囲の国との情勢を考えて敵にも味方にもなる、というのはいいですね。しかし基本的に動かないアルトとフォグですから、この先どう話が展開していくんでしょうか……。常に振りかかる火の粉を払う形になるのも、少しつまらない気が。


崩壊の予感を散りばめつつ、次回へ。アルトは”イヤボーン” 機能もついてて心配ないですが、むしろフォグの方が危なっかしくて、面白い。次も期待です。