とある飛空士への夜想曲 下

とある飛空士への夜想曲 下 (ガガガ文庫)

とある飛空士への夜想曲 下 (ガガガ文庫)

読了。

血にまみれ、休養も食料もなく、病に苦しみながら、戦士たちは決して音を上げることなく巨大な敵へと立ち向かっていった。ときには敵兵のなかにさせ、勇気と誇り高さを見出すこともあった。それは、我が身を賭して大切な誰かを守ろうとする崇高な人間のすがただった。おのれの役割へ殉じ、家族や友人、恋人へ殉じ、国家の未来へ殉じる、気高く雄々しい戦士たちの群像だった。


面白かったです。
旧日本軍と男ハーレムがラノベのご法度、というのは何となく分かるんですが、やはりそんなご法度を破ったとしても、面白いものは面白い。表紙が男臭くても面白い。そんな本を久しぶりに見た気がします。まあ、シリーズとして売れてないと許可が出ないんでしょうね……。
時系列的には恋歌の前なので、海猫とビーグルの決着は分かったようなものなんですが……とか思ってたら、意表を突かれた形に 。あー……そうなるのか。上巻を読んで、千々石も応援したくなったものですが……、この結末なら納得ですかね。
個人的に一番興奮したのは、恋歌でも大活躍だった”触接” がまさかの登場。これは熱い……! 訓練生の奇蹟じゃない、これぞ真の技って感じでしたね。


さて、そろそろ新シリーズかレヴィアタンが読みたいところ。まあ恋歌の後、同じ世界観を描くのでもいいですけど!