2012-05-06
■[大黒尚人][賀東招二] フルメタル・パニック! アナザー3
読了。
「……何やってんだ?」
「国のまじないだ」
「へえ、ロシア式勝利のおまじないってわけか」
気をよくした達哉を、アデリーナはややきつめの目でにらんだ。
「君が負けるように呪いをかけておいた」
「何でだよ!?」
面白かったです。
前回で毎度毎度テロリストに襲われるのかって感想に書きましたが、今度はきっちり変えてきてくれました。いいですね。しかも2巻ラストのリーナの葛藤を早々に消化してくれたので、伏線が長引かなくて気楽に読めていいですね。1巻からずっとフラグ立てっぱなしの幼馴染&親友くらいなら出番が少なくて我慢できますが、リーナとの関係が陰々鬱々としてるとさすがにねぇ。
3巻まで安定して面白くて、作者が違っている不安感はいつの間にか吹き飛んでいました*1。原作組のサポートも厚いので、この先の心配もないでしょう。次も期待です。
余談。
2巻連続の男表紙。GJ。まあ、関係のない女キャラを表紙にするなんて愚の骨頂ですよ。正直、女キャラ表紙にしたがる編集部の意向もわからなくはないんですが、現時点での表紙の男女率を考えると男キャラのほうが目立つ気もしますよ?
*1:正直ホセはただの影武者だと思ってましたが、ここまでやるとさすがに信じざるを得ないというか、もうどうでもよくなってきたというか。
2012-01-24
■[大黒尚人][賀東 招二] フルメタル・パニック! アナザー2

フルメタル・パニック! アナザー2 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 大黒尚人,賀東招二,四季童子
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2011/12/20
- メディア: 文庫
- 購入: 4人 クリック: 52回
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読了。
「あいよ。それとお嬢ちゃん、このカンピョウ巻き食べてくんな。俺のオゴリだ」
「あんがと。うん、うまい。やっぱ江戸前で巻きといったらカンピョウだよな」
「かぁーっ! 嬉しいこと言ってくれるじゃねえか」
面白かったです。
そういえば表紙は男とロボという、流行と真逆をやってますが、これも売れてるシリーズだから許可が出るんだろうなあ……。それはともかく。
なんていうか、基本的に平和な世界になってるので、戦闘に入るのが唐突というか、取ってつけたような感じ。ただ戦闘させたいがために敵勢力が出てる気がしてなりません(今はまだ敵のバックボーンが分かってないのでそう感じるのかもしれませんが)。まあ、前作と違って主人公は平和な世界にいるので、急に物騒になると違和感が強くなるだけかもしれません。平和な世界から戦争のある世界へ片足突っ込んだことに対する葛藤なんかも描写されてるので、これからどんどん面白くなっていきそうな予感もします。
……なんて、細部に文句言ってますが、1巻で名前募集してた新機体には一発でアテられました。そんな夢性能、胸熱になるしかないじゃないですか。サムライイレブンと名付けたくなる気持ちも分からなくは……うん、ちょっとだけ、分からなくはない。
2011-09-17
■[雑記] 簡易コメント
感想待ちの本が結構たまってたんですが、さすがに二ヶ月ほど前の本とかは読み返さないと書けない。ってことで申し訳ないんですが、コメントで済ませてしまいます。
・[日日日] 狂乱家族日記 番外 そのきゅう

- 作者: 日日日,x6suke
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2011/07/30
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こうして最後まで付き合って、ああ、確かに同窓会だな、という気分。
・[渡瀬草一郎] 輪環の魔導師 9

- 作者: 渡瀬草一郎,碧風羽
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2011/08/10
- メディア: 文庫
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フィノ怖すぎワロエナイ
アルカインだらけの場所で暮らしたいな……。
・[鎌池和馬] 新約とある魔術の禁書目録 2

- 作者: 鎌池和馬,はいむらきよたか
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2011/08/10
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散らばったキャラそれぞれに色々な設定を語らせつつ、次へ。
……正直、忘れてます。
・[竹宮ゆゆこ] ゴールデンタイム3 仮面舞踏会

- 作者: 竹宮ゆゆこ,駒都えーじ
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2011/08/10
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サブタイトル通りに仮面つけた奴らが踊りまわるかと思ったら、そうでもなかった。
・[森博嗣] ZOKURANGER

- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2011/08/10
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なんという肩透かし感。しかしそれが面白……い、かどうかは人次第。
・[本田透] ライトノベルの楽しい書き方 9

- 作者: 本田透,桐野霞
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2011/08/10
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8巻で突きつけられた”現実” にどう対処するのか……と思いましたが、何のことはない、対処できない、というのが実際のところ。3.現実は非情である ……。
といっても、あたえやを潰して流鏑馬カレーチェーンに店員として入ればいい、とか思いついたりするけど。
・[賀東招二] フルメタル・パニック! マジで危ない九死に一生?

フルメタル・パニック! マジで危ない九死に一生? (ファンタジア文庫)
- 作者: 賀東招二,四季童子
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2011/08/20
- メディア: 文庫
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短編、懐かしいなあ。書き下ろしの墓参りは印象的。ジレンマがどこにあるか、普段ハッキリ自覚してないから迷いがあるんですね。
・[大黒尚人][賀東招二] フルメタル・パニック! アナザー1

フルメタル・パニック! アナザー1 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 大黒尚人,四季童子
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2011/08/20
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うおお、熱い! なんだこれ、普通にクオリティ高いだろ……。ていうかやっぱり*1賀東先生本人じゃ (ry
最後の「こいつの名前は――」 のノリには吹いた。
・[野島けんじ] きゅーきゅーキュート! 14

- 作者: 野島けんじ,武藤此史
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2011/08/24
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完結。特にハラハラする展開もなく、順当に落ち着いたというところ。
・[白鳥士郎] のうりん

- 作者: 白鳥士郎,切符
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2011/08/10
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フォント変更は諸刃の剣なので、最初は抵抗があったんですが、徐々に慣れました。ヒストリエのよくもだましたアアアア!!からば〜〜〜〜〜〜っかじゃねぇの!?にツボったのがきっかけ。
そんなネタだけでなく、最後に上手くまとめてて良い。
・[山形石雄] 六花の勇者

六花の勇者 (六花の勇者シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)
- 作者: 山形石雄,宮城
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/08/25
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正直、7人のうち1人が偽物というようなストーリーでは、一人一回は疑ってしまうので、驚きという意味では薄いです。ただ、戦う司書で見せてくれた面白さは同じように窺えるので、続きも期待大です。
・[竹岡葉月] 放課後のアディリシア 百億の魔女語り外伝

- 作者: 竹岡葉月,中山みゆき
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2011/08/29
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意外とネイバー君は普通の人だったんですね。それがこんなことに……。時系列も本編に繋がって、次が楽しみです。
・[野村美月] “夕顔” ヒカルが地球にいたころ……(2)

“夕顔” ヒカルが地球にいたころ……(2) (ファミ通文庫)
- 作者: 野村美月,竹岡美穂
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2011/08/29
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相変わらず主人公がかっこいい。決めるべきところでビシッと動けるというのはこういうことだよなあ。
ラストの帆夏ももちろん気になるんですが、それより、泡立て器を持った頭条先輩と予告のロリっ子”若紫” が想像以上にロリだったのにぶっ飛びました。
*1:コップクラフト(旧ドラグネット・ミラージュ) で前科がある。
2010-09-11
■[賀東招二] フルメタル・パニック! ずっと、スタンド・バイ・ミー

フルメタル・パニック!11 ずっと、スタンド・バイ・ミー(上) (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 賀東招二,四季童子
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2010/07/17
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読了。
全員、必死に笑いをこらえているのだ。間違いない。
なんなのだろうか。
大の大人がずらりと並んで、人形みたいに突ったって、懸命に笑いをこらえて。歩けばすぐ転ぶような小娘の、ありがたいお言葉を礼儀正しく待ち続けて。しかもそれが模範的なこと、正しいことだと全員で信じている。
そろいもそろって、みんな大間抜けだ。
この自分も。

フルメタル・パニック!12 ずっと、スタンド・バイ・ミー(下) (ファンタジア文庫)
- 作者: 賀東招二,四季童子
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2010/08/20
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読了。
「なにが癒しだ。透明感だ。雑菌だらけのクソを塗りたくってやる。だいたい、分かる分からないの話じゃない。俺は、そうすると決めた。おまえらは全力で阻止しなければならない。これぞ戦争という奴だ。シンプルな強制とその応酬。俺はこいつが大好きだ。では、始めるぞ ! ! 」
これにて完結。
正直前の話をほとんど覚えてなくて、かなめがアレになっちゃったくらいしか印象に残ってないんですが、まあ問題なかったです。妖精の羽とかどっから出てきたのかさっぱり覚えませんでしたが、まあそういうものだとスルー。
面白いと思った箇所に付箋を引いているんですが、これが何というか、フルメタだから面白いってことはなくて、コップクラフトの方でも共通した面白さなんですよね。つまり、兵隊のアメリカンなジョークであるとか、警官のジョークであるとか、そういうのに共通してるドライなところが。まあフルメタらしさなんてものは覚えてないので、「面白い」 と反応するのがそういう部分だけ、というだけかもしれませんが。
以下コメント(上巻)。174頁「あんたたちが世界を救うってことよ」 こういうところとか。228頁「そうだろう、中尉?」 この倒置法っぽく相手に問いかける言葉、大好きです。少し前にPSYRENの遊坂編でもありました。一番最初に聞いたのは多分スクライド。
以下コメント(下巻)。146頁「さあ、来い。泣いてみろ、メリッサ」 自信満々なあたりが面白かった。前巻の感想で、この想像(というか期待?) をしていた人がいっぱいいましたが、否定派だったので少し残念。200頁「長い動画だ。残りの時間表示を見たら、あと15分近くある。時計を見た。着弾まで、あと1分。「死にたくない……」」 泣いた。直前で「案外、長いな……」 とか言ってるだけに。やっぱり向いてないってことなんだよな……。
短編集がまだ出るようなので、そちらも楽しみです。確か短編集の世界は本編のシリアス化とともに無理のある世界観になったはずで、それが非常に残念だったので。