15, 05. 2012 イカリソウ


朝方の大きな量塊の雲は東に流れ、昨日は好天となった。今日、明日と雨の予報が出ているので、庭仕事をすることにした。特大の40kg入りのゴミ袋を持って庭に出る。冬の寒さですっかり茶色くなってしまったアセビの上半分を切詰めた。過日切り落とした梅の枝も残っていたので、小さく切り刻んでゴミ袋に入れる。雑草の伸びが早い。雑草とは言い難いが、スミレの繁殖力が旺盛なのには参る。可愛らしい花なのだが、放置すると庭を席巻される。そろそろムラサキケマンも咲き出す。これもスミレ同様引き抜かなければならない。蕾を上げていたムラサキケマンを数株引き抜いたら、ウルップソウが花序を上げて出て来た。




ゴミ袋を一杯にしたら、2時を過ぎていた。イカリソウが咲き出した。増えて彼方此方に株があるのに、ツツジの下の日陰の株から咲き始めた。バイカイカリソウも咲き出していた。




花が散ったサンカヨウに、実が付いていた。風で飛ばされなければ、青い実となる。タッタソウにも実が出来ていた。時期を見計らって採取しようとすると、毎年蟻に先を越される。




午後に入って少し風が出て来ていた。風よけのジャケットを羽織り、散歩に出かけた。ずっと屈んで作業をしていたので、背を伸ばし上を見ながら歩く。ハルニレを見て来ようと、南へ向う。東町公園でケヤキを見上げる。他の樹々は緑になっているが、新芽が茶色のケヤキは出遅れている様に見える。南の公園のキタコブシは花が半ば散って、葉が出始めていた。




鉄道林前の道に出る。先日通った折には、エゾエンゴサクに莢が出来ていたので期待していなかったが、林の前の土手はまた青くなっていた。遅れて出て来た株が花を付けたものと見える。様々な色の花を楽しみながら、東へ向う。白いエゾエンゴサクを見付けた。所々に、オオバナノエンレイソウも咲いていた。大きくなった蕗の葉に、今年初めてのクジャクチョウの姿を見付けた。







1km程で土手が切れ、雑木が生えた沢となる。オニグルミが葉を吹いていた。沢のミズバショウは、南の陽の当たらぬ場所を除いて、花は終り葉が大きく伸びていた。ザゼンソウにも葉が出ていた。





北へ向い、ハルニレの公園へ立寄る。未だ葉を出さぬハルニレが、遠くからも僅かに緑に見えていた。花はすっかり緑色となり、つんと尖った葉芽が出て来ていた。住宅街を北西に戻る。数日の強風で、ナナカマド公園の南の緑地のプラタナスが、実を落としていた。種子を見ようと、拾って戻った。




イカリソウ    Epimedium grandiflorum var. thunbergianum メギ科
バイカイカリソウ Epimedium diphyllum メギ科