11, 06. 2016 ユリノキ


昨日午前中は,厚い雲が垂れ込めていた。予報も晴間は望めず,曇空が続いていたので,床の作品を外した。午後から買物に出掛けようと準備をしていると,正午を過ぎて雲が切れ,雲間から陽が射して来た。午後の早い電車で,札幌へ向かう。

山際の札幌の方が雲は多かったが,次第に青空の領域が広がって来た。駅前から地下鉄に乗り,中島公園で下車する。2年前に個展を開いたギャラリー創へ向かう。中島公園の銀杏並木を見渡し,西へ向かって鴨々川を覗き込む。更に西の会期中毎日見上げていたエゴノキには,早くも白い蕾が下がっていた。和紙を使用した立体作品の展示だった。逆光と照明で茶色く見えるが,生成りの白い作品。正面奥の作品は,床に置いた方がすっきりすると思われた。






会場を辞して,鴨々川に沿って北へ向う。未だ学生だった50年余以前には,この一帯には数軒の染色を生業とするお宅があって,川で染料を洗い流す光景が見られた。殆どはビルに建替えられてしまったけれど、下見板の住宅が未だ残っていた。




薄野を通り抜け,南1条で小物を買求める。大通公園へ出て,西へ向かった。よさこいソーラン祭が開催されているのか,婆娑羅な衣装の集団に出会った。巨大なユリノキは、数多くの花を見せていた。以前は植物園にあるユリノキを見に出かけたが,大通公園の方が樹も大きく,本数が多い。未だ蕾も見えていたので,暫くは楽しめそうと北へ向う。ハクウンボクは花期が終っていた。この様な青空の下で,花を見たかった。キタコブシの花芯が少し太さを増して,実の境になる筋目が見えていた。駅前で生花と茶菓を買求めて戻った。




今朝は曇空。久々に,最高気温が20度を超える予報が出ている。ここ10日ばかり気温が低めの日が続いていたが、漸く初夏の気候に戻る様子。