Hatena::ブログ(Diary)

小高あたるの日記

2014-06-23

黒猫氏のルール改正、総会アジェンダ要訳の剽窃行為について

概要

黒猫氏ブログにて、ISU通達文書(英文)の要訳を他サイトから引用、改変を行ったのにも関わらず、引用元を明記せずあたかも自分が要訳したかのように記述した剽窃問題について説明を行います。

問題となるエントリは「ルール改正と重い雰囲気で行われるアイスショー」で、この中でISU Communications1861(次シーズンルール改訂)と同1863(総会議題集)についての要訳、説明が行われています。

両元文書とも英語で記述されており、この時点では公式に和訳は出ていません。発表から間もないこともあり、有志による日本語翻訳・説明などもあまり出回っていません。そのため、かなり長い元文書を読み込み、必要なところをピックアップし、和訳し、説明を加える、という作業が必要となります。

当該エントリにおいて黒猫氏は引用元URLも示さず、あたかも自分が要訳したように振舞っています:「変更点や議題は以下の通りですが、誤訳している箇所もあるかもしれませんので、必ず原文を確認して下さい。」

当初は静観していましたが、デマを流す懲りない人達 にて

「別人が書いた翻訳文を勝手に引用元へのリンクも貼らずに自分が書いたかのように振る舞う」⇒「盗作
これを私が行っているというのであれば、具体的に説明して欲しいものです。


との開き直りが行われたようですので、改めて検証したいと思います。また、当初twitterで呟いた草稿もtogetterにてまとめてありますので、そちらも併せてご参照ください。

ISU Communications 1863 - ISU総会議題集


文書は2つありますが、剽窃が明確な後者、ISU総会議題集から先に検証します。

元となる和訳説明は、6番氏によるISUコミュニケーション1863 ISU総会アジェンダです。見比べていただけると分かると思いますが、

  • 「今は」を「現在は」に
  • 「載せろ」を「匿名廃止を希望」

と変更している以外、全く同じです。

元文書のフィギュアスケートに関する議題は100以上に及び、その中から重要と思われる20個あまりをピックアップしていますが、取り上げる議題、翻訳までまったく一緒になることは、6番氏が黒猫氏に憑依したとしても難しいでしょう。明らかにコピーペーストした上で若干の変更を加えたものであり、これは、著作権法上の引用要件を満たしていない上、他人の労作を自分がしたのものとして扱う、立派な剽窃行為にあたります。この総会アジェンダ要訳に関しては、明確な剽窃行為にあたると断定できます。

ISU Communications 1861 - 次シーズンルール改定

次のルール改定要訳ですが、こちらは文体改変や省略などが行われているため、先のものほど明確ではありませんが、以下に示す状況証拠により、剽窃行為にあたると推測できます。

元としたと思われる文書は、fisk8wiki/ルール・規約集/2014-15改訂 のバックアップ(No.3) (4/29更新:問題エントリアップ時(5/2)の最新版)

元要訳に関しては、色々な方にアドバイスはいただきながらも、初稿は基本的に私が執筆しました。要訳した部分としなかった(できなかった)部分、訳語の癖、誤訳など、そのまま黒猫氏のエントリに再現されています。剽窃行為と認める根拠について、いくつかポイントを上げながら説明します。

要訳する範囲・対象が同じ

ジャンプ、スピン、ステップについて大まかな構成が同じになるのはある程度はやむを得ませんが、氏のエントリで要訳されている項目は、元要訳で取り上げた項目と全く同一です。
重要ではあるが元要約の初稿では取り上げきれなかった部分は、氏のエントリでは取り上げられてません。具体的には、スピンのレベル要件の変更やキャメルの姿勢要件などです。

参考までに、megumiさんというかたまとめられたものが http://t.co/luMjp1PVBK に掲載されています。要訳、構成の仕方の違いや、取り上げるポイントなどが異なるのが分かると思います。通常スクラッチから違う人間が構成すれば、否応でも違いは生まれます。(というかパクるんだったらそっちからパクればよかったのに。。。)

訳語の使い方、誤訳部分

同じ英単語でも、訳し方はそれぞれです。たとえば hip は「お尻」と訳しましたが、「臀部」でもいいし「尻」でも「ケツ」でもwいい。公式だと「ヒップ」となっていますね。legs も両足、足、両脚、など。まあそれは重なることもあるだろうけど、

"Elements Requires"という英単語ですが、普通に訳すと「要素の要件」になるんじゃないでしょうか。公式でもそうなってます。元要約の初稿ではなぜか「必須要件」としてしまったのですが、リダンダントというか、変ですよね。要件には「必要」という概念が含まれてるし、elementsを訳してない。やるんなら「必須要素」でしたね。この用語もなぜか黒猫氏のエントリでもそのまま使われてます。ちょっとはチェックしてほしいところです。

また、前にも書きましたが、"no value"を「無効」と訳してしまいました。invalid なら無効で構わないでしょうが、no value なら「無価値」ですね。これは指摘をうけて次の版で訂正したのですが、氏のエントリではそのまま「無効」となっています。

補足説明、例示の仕方が同じ

SPの規定回転数に関して、「3-2 が2-2になった、例えば2Lz2Tの場合は、、、」と例を出したのですが、それがそっくりそのまま同じです。まあよくある例示の仕方ではありますが、そっくりそのままだとなんか気持ち悪いですね。

改変した箇条書きが同一

スピンの要素要件の原文での箇条書きのしかたは、1)a),b),c), 2), 3) と大きく3つと小分け3に分けています。当初はこれだと5つだと分かりにくいかと思い1),2),3),4),5)としたのですが、次の版でやっぱり3つの大別はいるかと思って直しました。黒猫氏の方では、直す前の5つ列挙パターンが使われています。通常原文を尊重すればそういうことはあまりしないし、megumi氏の例や他の方のでも、1a-c, 2,3 方式を取っています。

この通り、元要約者の癖、誤り、採択点までそのまま再現されており、100%剽窃と断言できないまでも、かなり高い蓋然性剽窃が行われたと言えるでしょう。

引用元明示の要求

以上の通り、現状のままだと剽窃行為と認定せざるを得ません。氏に於かれましては、早急に引用元の明示を行い、引用・参考にした旨を明記していただけるようお願い申し上げます。

PKRPKR 2014/07/06 08:44 大変詳しい解説をありがとうございました。
こちらの判例にも
「著作物性を肯定するための要件たる創作性は、表現の内容である思想について要求されるのではなく、表現の具体的形式について要求されるものであり、公知の事実又は一般常識に属する事柄についても、これをいかに感得し、いかなる言語を用いて表現するかは各人の個性に応じて異なりうること論を俟たないから、右記述中に公知の事実等を内容とする部分が存在するとしても、これをもつて直ちに創作性を欠くものということはできず、その具体的表現に創作性が認められる限り、著作物性を肯定すべきものと解するのが相当である。また、前記各記述が思想の表現に該当することは前に説示したとおりである。」
「これらの各対応する記述は、いずれも叙述の順序、用語の選択、いいまわし等文章表現上の各要素において殆んど一致するか又は極めて類似しており、就中、用語の選択における類似性の顕著であることが看取されるのであり、両者が極めて限られた範囲のテーマに関する記述であることを参酌し、かつその著述に当たり、大同小異の素材ないし資料を用いたと仮定しても、これほど似かよつた文章表現が別個独立に作出されるとは到底考えられないこと吾人の経験則上明らかといわざるをえない。」
とありますね。
http://tyosaku.hanrei.jp/hanrei/cr/5201.html

スパム対策のためのダミーです。もし見えても何も入力しないでください
ゲスト


画像認証

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/ataru_kodaka/20140623/1403534948
Connection: close