ハサミムシの方言に関する研究,ライバルに先を越されてしまった

 当研究所の所長である私が,直々に興味を持って挑んでいたハサミムシの俗称に関する文化昆虫学的観点からの研究.ライバルに先を越されてしまったようである.このちんぽばさみというハサミムシの関西での俗称に関する研究は,私にとってぴったりな研究だと思っていただけに残念である.少し慎重になりすぎてしまったのかもしれないと反省をし,次のテーマを探すことにしたい.

 なお,ライバルの書いた論文は,以下のとおりである.オープンアクセスなので,フリーでダウンロード可能である.

  高田兼太 (2013) ハサミムシの不名誉な俗称 - きべりはむし 36 (1): 20-22→ダウンロードpdf


(所長:アベ・サダ)

当研究所に新しい研究員が加わりました

 広報部のイシダです.

 当研究所に新しい研究員が加わりました.

 ニシカワ・トラキチさんです.

 ニシカワさんは,研究主幹のシラトリさんと同じ大学院研究室の出身で,主に昆虫全般の妄想昆虫進化学を専攻されていました.ニシカワさんには,当研究所で妄想進化学の研究をしてもらいつつ.ブログでは妄想昆虫採集記などの記事を担当していただきます.なおニシカワさんは,研究主幹のシラトリさんにあこがれて当研究所に入所されたようで,将来はシラトリさんのようになりたいと意気込んでいます.

(広報部:イシダ・キチゾウ)

あかとんぼ はねをとったら・・・

「あかとんぼ はねをとったら あぶらむし」
と歌ったのは,フォーク・グループ「あのねのね」ですが・・・


松尾芭蕉の弟子である俳人宝井其角は,
「あかとんぼ はねをとったら とうがらし」
と詠んだそうです.


おもしろいのは,それに対し師匠である松尾芭蕉が,
「とうがらし はねをつけたら あかとんぼ」
と返したといいます.



なんでもない話ですが・・・



(研究主幹:シラトリ・ヨシエ)

ぼくらの妄想昆虫採集記「文化昆虫学フィールドレポート」(17)ハナハチ型の雑貨屋のトレードマーク

ひとは

 むしをみて

   なにをおもう


 妄想昆虫採集とは - 昆虫(ムシ)たちをモチーフに,ひとびとの創造あるいは妄想によって生み出された生き物たち,すなわち「妄想昆虫(※)」を採集・目撃観察するという試みです.「妄想昆虫」は,ひとびとの心(観念)という「選択圧」によって独自の「進化(妄想進化)」をとげ,衣類の上や商品のパッケージなど,実にさまざまな場所に「適応放散」しています.さあ,一緒に「妄想昆虫」をさがしてみましょう.地道な「妄想昆虫」の採集・観察活動は,文化昆虫学の研究をすすめていく上で,新たなインスピレーションをあたえてくれることでしょう.

※ 「妄想昆虫」「妄想進化」は,当ブログ用にわたしが作った造語です.ご注意下さい.


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 2013年8月某日.

 大阪市の某所にて撮影した雑貨屋「すながわ」のハナハチ型のトレードマーク.

 看板に表象したハチは擬人化されていますが,面白いのはハチは成虫のステージでありながらも,人間の子供のような姿をしている点でしょうか.もっとも,ハチの幼虫を擬人化しても,ここまでかわいらしいものにはならないでしょうけど・・・

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 妄想昆虫の採集・観察記録を蓄積することは,「どのような種類の昆虫が,どのような文化メディアで用いられているのか?」という文化昆虫学における根本的な問題を解明するために,大変重要なことだと思われます.あなたも,わたしたちと一緒に,「妄想昆虫」を採集しませんか?

 求!情報!



(研究員 / 普及員:ツマキ・マツキチ)


※妄想昆虫採集に関する詳細は,以下をご確認ください.

[妄想昆虫について]

  ぼくらの妄想昆虫採集記 [文化昆虫学フィールド・レポート] (1)

[妄想進化について]

  ぼくらの妄想昆虫採集記 [文化昆虫学フィールド・レポート] (2)

初心者のための妄想昆虫採集ガイド(2)東急ハンズ

 本物の昆虫採集において,既知の産地において採集をすることを,釣り堀採集というのだそうだ.この釣り堀採集は,妄想昆虫採集においてもあてはまる場合がある.たとえば,東急ハンズは極めて妄想昆虫を採集しやすい好採集地である.さながら,実際の昆虫採集で言うと石垣島於茂登岳のようなものである.
 
 安定感は抜群で,定番のテントウムシやチョウ,ハチのグッズは,ほぼ外すことなく,かつ初心者でもおもしろいように妄想昆虫を採集することが可能である.


(主任研究員:イケダ・カメタロウ)

パチンコの広告にみるチョウの群れのはばたき

 先日,友人からあるチラシをいただきました.

 どうやらパチンコ店の広告なのですが,その広告の中でたくさんのチョウが舞っているのです.

 なかなか華やかですね.

 やっぱりチョウは,その審美的価値からこういった広告を彩るのには最適の昆虫なのでしょう.

 7月7日は,このお店で出玉がたくさん獲得できるのかもしれませんね.

 この建物を舞うチョウのように・・・



(研究員 / 普及員:ツマキ・マツキチ)

7.3 - フランツ・カフカ生誕130周年を記念したGoogleロゴ!

 7月3日のGoogleのロゴをご覧になりましたか?

 普段と異なる仕様で,フランツ・カフカ生誕130周年を記念したGoogleロゴなのだそうです.

 何故,昆虫が出現しているのかというと,このロゴはカフカの小説の代表作『変身』を題材にしたもので,「ある朝,起きると虫に変身していた主人公と家族の物語を描いたもの」なのだそうです.中島敦山月記みたいですね.


(研究員 / 普及員:ツマキ・マツキチ)