更新履歴

12-21 LUNA SEA / A WILL

06-12 Plastic Tree / インク

08-29 the GazettE / DIVISION

08-01 ダウト / MUSIC NIPPON

07-29 girugamesh / 絶頂BANG!!

07-27 Black Gene For the Next Scene / 涙-kHz

07-23 PARADE II−RESPECTIVE TRACKS OF BUCK-TICK

02-10 CRUSH! 90's V-Rock best hit cover songs

10-27 インソムニア

10-14 クローバー・フィールド

10-11 親切なクムジャさん

10-08 殺人の追憶

04-14 オールド・ボーイ

02-23 少年メリケンサック

02-23 愛のむきだし

02-07 ハイキック・ガール!

01-19 ROOKIES -卒業-

11-09 崖の上のポニョ

LUNA SEA / A WILL

A WILL

2013年にLUNA SEAの新譜が聞けるとか、同じ時間の並行世界に紛れ込んだような気分だよ。復活して大人のLUNA SEAみたいのが一番つまんない筈だけど、シングルの時点でそんなの超杞憂だよね。期待しか無かったもん。だからといって原点回帰的作品にするのもすっごい安直でしょ。ど真ん中だよ。自信の表れ。そんでSHINEや、最後のLUNACYのその先の音楽になってるから(特に頭とケツ)。嗚呼あの時の続きだって、一曲目から思った。
どの時代のLUNA SEAを好きかは人によって違うかもしれないけど、どこからどこを聞いてもLUNA SEAヴィジュアル系の歴史は今も連綿と続いているが、この音は誰にもだせなかったんだな。なんつっても音が豪華。いやつっても俺そんな細かい違いとか分かんないよ。でも最近聞いてた音楽というか、スタジオがすげえチープだった気がしてしまった。シンセで弾いてないストリングスってだけで結構貴重っていうのもアレですけど。銀ノ月で音が鳴った瞬間にSGZだ!って思わせる音の記名性も甚だしいでしょ。あとこれ実際のiPodで集計される再生数とは別に、気が付いたら頭の中で鳴ってるという意味での再生数。文字通り心のベストテン的アレが。んなんだっけMARIAだっみたいな。そういう意味で何回も聞いてる。他のシングルに比べてそんなに聞いてなかった乱も、なんかこの流れで聞くと超いい。改めて聞くと、歌詞も含めて凄いSGZ臭よね。
ロックバンドとしての立ち位置の堂々さも他に類を見ないカッコよさ。結構今ロックバンドって厳しい所あると思うんだけど、なんていうか音源としてフレキシブルさが足りないじゃないロックは。簡単にリミックスとかマッシュアップとかで(違法だけど)、他の価値観と接続するモノとしては向いてないわけよ。そこにきて、俺達がじゃなくて、お前らが俺の真似をするしか無いとでもいうような、堂々とした佇まいどうですかこれ。まあ何の解決にもなってないし、これによってロックの復活とかとは無関係だけど。まあカッコいいから。いやパッと出てきて音を出すまでの佇まいでロックって殆ど決まってると思うだよ(真矢ですらこの五人で立ってるとカッコいいんだもん)。
例えばThoughtsのブレイクからのサビとかさ、音の塊とかダイナミズムってこの瞬間の事でしょ。五人がこの瞬間に合わせてる姿を想像するだけで(下のYoutubeにもあるけど)ゾックゾクするやろ。
全曲シングルカットってタイプのカッコいいアルバムとは違うけれど、一枚で一つのLUNA SEA。今の彼らを凝縮した王道でありつつ、現在のシーンに足りなかった音楽。大満足の一枚っした。



Plastic Tree / インク

インク

Plastic Treeの『インク』は、初回に1stアルバム『Hide and Seek』の再録が付いてきた事からも分かるように、原点への振り返り的な印象を受けたので、聞いてる時もそれを意識して聞いた。

当時とはドラマーが別の人なんだけど、前の人は前の人で悪く言う必要は全然ないけども。今のケンケンは、スコンスコン抜けるスネアでソリッドかつ小技を効かせたドラム、TAKASHIのドラムとはまあ別のタイプ。印象としてはケンケンの方が音で主張してるように感じるし。TAKASHIは全体でタムをもっと使った、スネアとの高低差を感じさせないバタバタした音で、まんべんなく音の穴を埋めるドラムだったから。ケンケンの方がチューニング高いよね。アキラは明らかに初期より攻撃的で、今みたいなザクザクしたギターとか弾かなかったし、何より音色の幅が格段に違うよね。メタルとかシューゲってPlastic Treeを語る時に使うジャンルじゃなかった。正は変化というより相変わらず好きな音の場所が一緒だなあと。あの頃から主張は強かったし。竜太朗は明け透けになったよね。曲に奉仕するというか、楽曲のクオリティを高めるためにどう表現するかというベクトルを抜けて、良くも悪くも我侭でさり気なく、それでいて特別な存在感が今はあるかなあ。再録アルバムとの違いを聴き比べてそう思ったよ。


タイトルトラック「インク」の出だしがどう考えても『Hide and Seek』の一曲目「痛い青」を想起させるベースラインから始まる。で曲が始まるとサウンドメイクもサビのキャッチーさも『Hide and Seek』の頃から較べると凄い変わってて、原点を思わせることで成長が分かるという。昔の正がこんなサビ書くとは思えない。

「ピアノブラック」では、打ち込みとシューゲと語る部分がこれまた沢山あるけど。ピコピコした音入れても、PlasticTreeが他のバンドと一番違うのは音色の選択が今の音色じゃなくて、好きな音だっつうのが違うっすよ。サビのバッキングとかNewOrderだもん。だから装飾こそ違えど、初期から根本は全然変わってないのよね。

あっでも次の「あバンギャルど」はビックリしたんだけど。俺はちょこちょこ聞いてないアルバムもあるから分からないけど、MERRYとかダウトみたいじゃんこれ。二サビとかあるし。「ねじまきノイローゼ」と比べると、こういうタイプの疾走曲書くようになったんだねー。それでもヘビーになり過ぎない所がPlasticTreeだよなあ。ケンケンのドラムこういうタイプの曲に超ハマるね。

ライフ・イズ・ビューティフル」は今の「ぬけがら」って感じなのかなー。あの頃から言われてたと思うけど、『Puppet Show』はアートワークも含めてグランジって感じで。この曲も『Siamese Dream』みたいだもんね。そういやアキラのリフってイハっぽいのかも。

いやまあこのまま行くと全曲解説みたいになっちゃうのはめんどいのでやんないけど。兎に角、凄いいいアルバムだし、初期を度々思わせるフレーズや展開や音色によって(「静脈」の歌詞って初期のイメージっていう認識でいいんだよね)、15年ですげえ武器が増えた事がわかる。ある種一回締めるようなアルバムなのかもしんない。
ちなみに再録『Hide and Seek』も良かったよ。前のは一聴して、わCureだっってのは置いておいて、明らかに一枚だけサウンドが違うのが気になってたので。これならマイ・ベストとか作る時に『Hide and Seek』の音だけ浮かないで済む。あれはアレで単体の作品としては悪くないんだけどね、並べた時に違和感があったから。特にその後の西脇辰弥とのタッグが黄金期と言う人も多いだろうから余計に。
そういや全然関係ないけど、前の『Hide and Seek』のプロデューサーEBY(後期Zi≒killドラム)が初めてPlasticTreeというか竜太郎のステージングや声を聞いた時に、あっTUSKがいるって言ってたらしいね。



the GazettE / DIVISION

DIVISION

ガゼットって最初はそんなに気にしているバンドでもなかったけど、ここ数枚割と好印象だったりして、DIVISIONも期待。
今回はコンセプチュアルな二枚組みたいなので、少し緊張するんだけど。大雑把に分けると、コンセプトとしてのヴィジュアル系って感じのVEINと、前にHIPHOPを導入した時みたいな、今やってみたい楽曲的アイデアをぶち込んだARTERYという感じ。そのどちらを聞いても骨格にはガゼの癖みたいのが残ってて、どちらもまさにって感じする。

VEINの方はメリーとナイとメアが交互にやってくるヘドロとか、えっ前も聞いた気がするんだけど新曲なの?歪、辺りが好き。
圧倒的に好きなのはARTERYの方。ぱっと気になる所を書き出せば、ダブステ、デジロックとかエモ、またでたディルにSADS
ちょっと昔のUS R&B系シンセの音色とか、オートチューン声みたいなのが全編に渡って施されていて、聞きようによってはK-POPみたいになったーって聞こえるかも知んない。その音色の使い方がイントロとかソロとかではダブステでよくやるアレンジやって、それなりにヴィジュアル系の中では独特に聞こえて、それ以外の所はマッドカプセルマーケッツというかベタなデジロックみたいなので、MUSICの頃のGilgameshみたいな。あとは何度も出てくる、サビ後の転調がやたらこなれてる。
やっぱ最初のDERANGEMENTが、おっダブステっすか?ってなって。いやまあイントロですぐ終わっちゃうんだけど、ワクワクするよね。モー娘の恋愛ハンターと同じ仕掛けよね。
この中だと一番色んなジャンルのフレーズとかアイデアがぽんぽん入ってるREQUIRED MALFUNCTIONなんかカッコイイ。ドラムンと思わせてUSコアと思わせてデジロックと思わせてガゼットって感じで
DRIPPING INSANITYも上に上げたようなキーワードが、何度も出てきて、気づいたらまた前のディルみたいになってるって感じ。
ATTITUDE、最後のサビで2stepになって、テンポダウンして、すぐ裏打ちになる、サビの三段活用がカッコイイ。裏打ちの所からもう早めにシンセのフレーズ入っててもいいかな。意外とゴチャゴチャしないように、パキッと構成と音色セットで分けてるんだよね。真面目。
GABRIEL ON THE GALLOWSが一番TOXICみたいかなあ。というかSADSっぽいのは。

どの曲もどんな音で鳴らした所で、曲の幹にある節は変わらず。構成に影響を及ぼしているわけだから、面白くなったなあと。色んなバンドに影響を与えたと思うラウド&メロディアスなガゼット節から比べると、決してシンプルではないけども、楽曲構成とかアイデアの散りばめ方のセンスで、飽きさせない方向に行ってるのがいい。つまりメロディもアイデアの一つになって、曲全体で聞かせてるってことなのかな。R&Bが流行ってた頃のビルボードとか、全盛期のK-POPだってそういうのでやってたし。ヴィジュアル系だって別にカッチリとルールが決まってる訳じゃないから、そういう構成とジャンルはごっちゃにして語れませんね。

つうか初回版、デカイ重い。ヴィジュアル系ブーム全盛期の頃の、豪華な初回限定をどう恥ずかしくなく家まで持って帰るのかって悩みを思い出すよ



Black Gene For the Next Scene / 涙-kHz

涙-kHz

表題曲涙-kHzは、AYABIEっぽいのかなあ。四つ打ちで。その割にBメロでガナる。サビの声がオートチューン声なんだけど、これは以下の曲でも所々で顔を出す。
統一のカップリング曲Fear Dance。イントロとか所々は違うんだけど、ミディアムで暴れる、Aメロとサビがディスパっぽい曲。

A-type収録のmy ugly geneはクラブサウンド風アレンジと、ツーバスでガナる激しいパートが絡む、ロリ区っぽいダンサブルで激しい曲。二段階式のサビがカッコイイ。二段目のサビのメロのとり方が一段目の裏拍で歌う。激しい曲だと思うんだけど、サビの印象でそう感じない。

B-type収録の四次元マッシュルーム。文字通り一曲の中で何回も曲が変わるように聞こえる曲。自然な転調ではなく、完全に流れを切ってリズムがカチャリと変わるせいだと思う。最初はダークな語りで入って、ディスパ風Aメロでドラムも跳ねる。Bメロで切り替わって四つ打ちでガナる。そのままサビへ。サビ終わりでまた切り替わって和風テクノに。そこからBメロの流れに戻ってまたサビへ。サビ終わりで今度はイントロのダーク&ヘビーに戻って終わり。

C-type収録のRevival。A.Bに曲に比べるとサビ頭のストレートな曲。これもディスパっぽい。一番打ち込みも少なくてメタルっぽいアレンジ。
良い言い方じゃないかもしれないけど、それぞれに良さがあるのでハズレ盤はないかな。DOOMは余り聞いてないけど、このシングルは今後も聞くと思う。

girugamesh / 絶頂BANG!!

絶頂BANG!!

プロデューサーにJUDY AND MARYのTAKUYAを迎えた、ギルガメッシュ1年9ヶ月ぶりのシングル。
「Break Down」「Evolution」以来、一聴でテンションが上った。カッコイイし、ギルガメは、誰もやってなくて、気づいたら周りが真似したくなるアプローチを更新し続けるバンドで有って欲しいから嬉しい。
例えが古くなってしまって申し訳ないんですが、The OffspringにおけるPretty Flyみたいな感じなのかなー。
いきなり女性声のコーラスだし、PVは踊ってるし、ひと目で「!?」とはなるものの。作品ごとに追ってみると、なるほどここに辿り着く理由はわかる
軽妙に写るこのアプローチですが、音単体で聞くよりも映像込みで見た方が音楽的にも面白く聞こえるし。なによりも、ここ数年でのライヴで培った地肩と、じっと固まってないで、身体を動かして音楽聞いてくれよっていうのは、全く矛盾しないどころか、コレ以上の正解はないんじゃないすかね。
それよりもPVの弐の髪型が、過去最高に似合っていると思いますよ。
約二年待って(というかライヴに力入れていたのは全然問題ないと思いますが)、一曲なのかー、ってのがちと寂しい所もありますが。おまけのLIVE盤もカッコイイし。次のアルバムを聞いて、出し惜しみしやがってこの野郎と思いたいです

V.A / PARADE II−RESPECTIVE TRACKS OF BUCK-TICK

PARADEIIAcid Black Cherry / ROMANESQUE

 yasuとROMANESQUEの相性が超エロい。もっとグラマラスにするのかと思ったけど、ヘビーなアレンジだった。今のダークなBTが昔のポップな曲をやったらみたいな。

BREAKERZ / JUST ONE MORE KISS

 流行のアレンジ全部乗せ。裏打ちハイハットとか、テンポダウンとか、ツーバスとか、ギターの音も90年代風で悪くない。全部のせてんのにスッキリしてる。

cali≠gari / MISTY ZONE

 アレンジそんないじってないのに、音作りだけで殆ど自分の曲みたい。根本にあるニューウェーブの理解が似てるんでしょうね。

POLYSICS / Sid Vicious ON THE BEACH

 NWと言えばPOLYSICSも。コチラは一転してヒカシューとかDEVOみたいな…いつものポリ。ライヴでの振り付けが目に浮かぶ。原曲からコレを想像出来るんだから凄いよなあ。

氣志團 / MACHINE
 ムックのDejavuとか花少年バディーズの蜘蛛の意図みたいな完コピ系。

・MERRY / 悪の華

 最初のシャウトの時点でテンション上がる。似てるのに何かメリー。分かりやすい所は二番のBメロのスカか。ガラと健一で引っ張ってるかな。

MUCC / JUPITER

 そもそもJUPITERってイジりようがないから、こんなもんかなあ。ゆけとさとちm9プギャーと思ってたけど中盤から上げる上げる。原曲がシンプルな分バンド本来のポテンシャルの高さが伺えます。ギターソロでスピード弾いてる。

Pay money To my Pain / love letter

 Pay money最近聞いてなかったけど、相変わらずエモい。原曲のラップ風味は全然無くなってるけど。6/9でオルタナに寄ったBTが、一周してハードコア。

・D'ERLANGER / ICONOCLASM

 最初おって思ったけど、この曲もシンプルだから難しそう。途中から哲以外もドンドン暴れだしてきて、CIPHERが骨組みに肉付けをしてからが面白い。でも俺この曲の星野のフレーズが大好きなのに、オールオミット。

・N'夙川BOYS / EMPTY GIRL

 リフを上手く使ってロックンロールにするんだろう。と思ってたらいきなりシターール。とても練ったとは思えないアレンジでも、途中で音が止まってVoが変わる演出も、全部含めてヤリ逃げ上等感が凄い。ギリギリいい意味でかな。

・THE LOWBROWS / エリーゼのために(THE LOWBROWS REMIX)

 あっちゃんの声使えるなら強いよなあ。テックハウスぽい音色も、ブレイクからのグライムも現役の現場っぽいエレクトロミックス。

acid android / SEXUAL×××××!

 それから比べると、古式ゆかしいトリップ・ホップ。もっとオシャレでポップなアレンジなんていくらでもあり得るんだけど。そこはゆっきい、時代とか関係ない。死ぬまで90s。

・AA= / M・A・D

続いてAA=ということはっ、ゆっきーの次に室姫っ。OPTIC NERVE!ベースラインをリフにした、デジコアと見せかけて。急に静かになった。良いのか悪いのかよく分かんねえ

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