ど根性ガエルの娘15話を読んでみた

ど根性ガエルの娘』週刊アスキーで連載されてて読んでいたのが、いつの間にか掲載されなくなってたので「?」と思っていたら、ヤングアニマルのウェブで公開されてた。全然知らなかった。

ひょんなことから15話を読んだんだけど、読んだ直後、衝撃的すぎて呆気に取られた。
関連する過去のインタビュー記事等を探して読んでしまうほど、、、衝撃。
掲載誌が変更したのも、「そういうコト」かと。

ノンフィクションとはいえ、救いの無さすぎるオチが一般受けしないだろうってのは自分のような素人でもわかる。そりゃー「衝撃的なコトもあったけど、今はみんなで幸せーって感じで」って要望するわ。これは、何を見せるかというエピソードの取捨選択の話。でもさ、色々過去にはあったけど、今は全部がうまくいってて、幸せで、大団円なんです〜なんて話、現実にはそう無いような気がするんだよね。必ずどっかに綻びやら解決できていない問題が残ってる。

15話を読む限り、週アスの連載開始当初は構成に不都合な部分に当たるエピソードは描く気無かった。その見せてなかった部分みたいなところが、単行本1巻の発売間近という非常に絶妙なタイミングで垣間見えてしまった。

こっからさらに凄いと思ったのは、「そんな漏れ出てた不都合な事実は無かったコトにして、大団円のまま終わらせる。」って選択肢を取らなかった点だ。だって単行本出る直前なんだから、そりゃー普通は無かったことにするよ。でも、作者の大月さんは「意図して見せてこなかった不都合な部分を含め、もっと深い部分まで踏み込んで描く。」という選択肢を選んだんだな。ご自身の家族のコトをもっと深く描写し、自身とも向き合って表現されているという点が本当にグッと来た。

大人になっても、受け答えに正解を見つけてしまう癖は本当に共感する。
焼き肉の話、自分が一番苦しいと思っていても、周囲の家族には全く伝わらなかったって点、凄い怖かった。

次はどんな話が出るのか、楽しみにしとこ。