スポーツマンシップにのっとり意地悪をする

テレビでバレーボール、女子バレーの世界大会(おもっくそホーム感出てましたが)をやっているのを見た。
自分はスポーツはやるのも見るのもほとんど縁がないがまあテレビでやっているときはたまに見る。相撲とかも。
実は20年間ほど、スポーツのことを考えてきたのだけれど、やはり競技だから「相手を打ち負かす」というところがポイントになってくる。
相手が返せないところにスパイクを決める。バッターが打ちにくいところを目がけて投げる。相手チームの選手のマークをかいくぐってシュート。相手の相撲取りのがら空きの脇を指してまわしを取る、etc......
何度も言うがスポーツは競技である。
言ってみればやられたほうは嫌な気持ちになるのだ。

※体操やフィギュアスケートのような「見て見て〜お上手でしょ〜〜」系は置いておく

相手はやられたら嫌な気持ちになり、やったほうは勝利に近づき喜ぶ。
と、書くとなんだかスポーツって「嫌がらせしたもん勝ち」という概念がふと脳裏をよぎる。
しかしそこは”スポーツマンシップ”ですよ、山ちゃん。
高校野球を見て、「うわぁ、私の年収低い…」じゃないや、「うわぁ……いけずやな」と思ったことありますか?

※「いけず」は「意地悪」ほどの意味の関西語

思いません。
これがスポーツマンシップのおかげなんです。

しかし

ひとつ、それはもういけずし放題のスポーツがあります。
20年間いろいろと考え続けて「いけずスポーツ」はこれだっ!
という結論に達しました。

テニスです。

テニスを御覧なさい。
とにかく相手が困ることしかしない。
困らないことは一切しない。
ちょっとボール球で様子を見たり、ジャブを打って相手との距離をはかったりしない。
ひたすらいけずをする。

「こっちに打っておいて、つぎはこっち!とみせかけて反対へ!というのは嘘でやっぱこっち〜〜。わはは〜〜」

というスタイルが延々試合中に繰り返されます。
もう見てると涙が出てきそうになります。
そして拍車をかけるのが「いけず」された結果、ボールを打ち返せなかったほうが「はあ〜〜」って感じで必ず脱力する。
ここもポイント高いです。
だって、いけずする→相手ミス→「はあ〜〜〜」→やった方ガッツポーズ、ですよ。
どこにスポーツマンシップがあるのでしょうか。
というわけで20年にわたる観察および研究の結果

テニスはいけずのスポーツと認定させていただきます!