ものがたり(旧)

atsushieno.hatenablog.com に続く

今日(26)はインドの祝日らしいのでSystem.Dataのパッチを送っても反映できず。仕方ないのでRelaxngInferenceを改善することにした…が、テストで書き出しているXMLを追っかけるのがめんどくさかったので、RelaxngPattern.WriteCompact(TextWriter)を実装してみた。あっさり。compact syntax良くできてるなぁ。

今日(27)は風邪っぽいのを悪用して、早起きして仕事。でも今一緒に仕事してるのはインド人だからすげー意味無かったりして…

mono's DataSet s***s

1.1ベースでSystem.DataネームスペースのMonoTODOが74件。来月末までに終わるかなぁ。ていうか、試してみたらmonoはMSより100倍以上遅いんですけど…こいつは直しがいがあるぞ。

…と思ったらひどいのはDataViewだった。うーん、このUpdateIndexっていう発想、ステようよ…

…よし、DataViewはインド方面から引き取った。おれ様の望むとおりに変更しちゃる。

まるごとPostgreSQL

4ページだけどfxjrが記事を書いててちょっと驚いた。なにげに220ページ強の内容のうち、Npgsqlのネタが50ページくらいだったりして。

fxjrに話したら「日本ではNpgsqlをたくさん使ってくれてるんだねー」って言われちゃいました。うーん、じゃあNpgsql+.NETが多いのか、はたまたNpgsql+Monoの隠れ(?)ユーザーが多いのか…まあ、日本ではなぜかMySQLよりPostgreSQLの方がユーザーが多かった(今どうなのかは知らない)けど。いや何故かつったらそりゃ日本語情報が豊富だったからだな

フリーソフトウェア作者は独占禁止法違反を為し得るか?

本当はGPLの見えざる手を取り上げようかと思ったんだけど、技術職だけど文系男子の綴るblogとしては、こっちのが気になった。奥氏の議論については、まつもとさんがすでに論破しているので(まあまだongoingな議論だけど)、こっちはあまり気にしないことにする。*1

以下、公正取引委員会の見解に準じて、独占禁止法は同法21条により著作権には及ばないという説は切り捨てて論じる。21条が適用されると主張する人は、あんましこの界隈の人には居ないと思うけど、もしいたら「独占禁止法21条は特許権著作権には適用されないからGPLは問題ないはずだ」といつもどおり大きな声で主張して頂きたい。

まず、

しかし、大昔にGPLのVersion 2 or later versionをソフトウェアに採用したプログラマは、日本では独禁法違反かもしれない条項を自分のプログラムのライセンスに採用しようとしたかもしれないわけであるってリスクを承知のうえなんですかね?
これはほとんどのF/OSSプロジェクトについては意味を成さない。なぜなら、独占禁止法の適用対象は(ほぼ)事業者あるいは事業者団体なんです。個々のプログラマー、あるいは数人のプロジェクトであっても、組合を有している人は限りなくゼロに近いだろうし、僕らみたいに会社の業務として開発していれば、それは法人著作だから、個々のプログラマーがライセンスを決定する立場にはない*2。これらのライセンスが独占禁止法の適用対象となる行為に用いられることで、個々のプログラマーが負っている「リスク」って何ですかね?

(追記…michyさんに補足をいただきました。つまり、キミたちの実験がかくばくだんを作るのに使われるかもしれないよ、っていう意味での「リスク」かな…)

(ややオフトピだけど)GPLやMPLやCPLのNAPが不当な取引制限であるとする考え方は、個々のソフトウェアの著作権許諾禁止が「競争の実質的制限」に該当する、という前提があると思うのだけど、大抵のソフトウェアには代替性があると思う。非GPLなCコンパイラとか。NetBeansの存在を考えるなら、Eclipseですら、IDEとしては代替性があると言えそうだ*3。これは、フリーソフトウェアにはなくてWindowsMS Officeにはある大きな特徴のひとつであろう。

ちなみに「公共の利益に反して」を持ち出したがる人もいると思うけど、これはあまり適切なブランチではないと思う。この議論を押し通すには、公共の利益=自由競争秩序説を覆さなければならず、結局「ソフトウェア特許イカン」という議論を前提としなければならないだろうから。でも、それが前提なら、そもそも問題となる特許権自体が存在しなくなるので、こんな議論をする必要はない。いや、別に僕はソフトウェア特許肯定論者ではない(他のソフトウェア特許否定論とはちょっと違う主張をもっているけど)。

*1:もっとも、僕はMSがCPLを利用していることを理由にして「CPLが無効になる見込みは薄いだろう」と考えたりはしない。MS謹製のOSSなんて同社にとっての価値は限りなくゼロに近い。

*2:関係ないけど、僕がRELAX NGまわりの開発を主に土日にやっていたのは、PDSライセンスを維持するためだったりするんですねー。今はもう法律上は著作者は僕とNovellという扱いになるわけですが。

*3:最近のJava市場には疎いので単なる印象論だが、3.0のリッチクライアント プラットフォームには、独占性があるんじゃないかという気はする

SuSE & Novell JP

Novellにいると僕の仕事と99.9%関係のない社外向けメールも送られてくるのだけど、今日送られてきたものにこんなことが書いてあって

2chにもSUSE LINUXのスレッドが立っていますが、弊社Linuxプロダクト担当もスレッドの反応に一喜一憂しているとの噂です。(笑)
ついわろてもーた。まあ、取り立てて興味深いスレというわけでもないけど、ひとつだけ。あそこでは「Linuxコミュニティに何も貢献しないNovell日本法人」みたいな雰囲気があるけど、そんなのNovell Japanの成り立ちを考えれば当たり前。彼らの仕事は本家で作られたものを日本向けにカスタマイズして販売・サポートすることだけであって、いきなり日本法人にLinuxハッカーが誕生したりはしないのです。ハッカーが少ないなら少ないで、日本のちっさなコミュニティに中の人が何人も流れ込んでくるのって微妙じゃないか? Novellのリソースを使わせてくれ、なんて頼まない方がいいぞ。SSJVの興亡を見れば明らかじゃないか。

逆に言えば、日本市場でそれなりに知名度が向上したのは、日本法人の存在が大きいだろう。Monoと比べてみれば、ソフト開発に貢献することと、市場開発に貢献することが、全然違う話なのは明らか。