[獣の奏者エリン]エリンで終わった一年


今年はエリンの一年だった。
このぽっかり開いた穴を埋めてくれるものがあるのだろうか。
どっぷり浸って、得るものも考えるものも多い作品だった。
そして、人間の、自分の、浅はかさ、
絆の大切さを思い知らされる作品だった。


星井七瀬は、案の定と言うか、予想どおりというか、
役にはまりすぎて抜け出せないでいるみたいだけれども、



『役が年を重ねる。』とゆうのは、
今までの私には皆無に等しい世界でしたので、
違和感を受け入れるのは、とても大変でした。


もう役を演じるのは無理なんじゃないかと、
何度も思いました。


それくらい簡単な内容では無いし、私のキャパシティで何が出来るだと
何回も挫折しそうになりました。


実際に、現場の皆様には多大なる御迷惑をお掛け致しました。


アフレコ当日になり、
体調が悪くなったり、
声が全く出なくなったり、
何度も何度も
感情がコントロール出来なくなりしました。


この様な事、
今までに無かった事なので、
正直私自身が一番驚きました。


中学生の頃からこのお仕事に魅了され、尽くしてきたので、
自分でも理解に苦しみました。


今は『獣の奏者エリン』の収録は全て終わっていますが、
まだ私の中にエリンは居ます。


エリンを取り除くのには凄い時間が必要です。
今までの私には想像も出来ない時間がね。


それ位、エリンと言う役は、私に多くの事を与えてくれました。


本当に色んな事を学びました。


アニメーションに命を入れる事は、
容易な事では無いのです。


これからも色んな方に愛されるアニメになります様、
惜しみ無く演じましたので、
末長く『獣の奏者エリン』を宜しく御願い申し上げます。


エリンのおかげで
何かを表現出来る事は、
幸せだなと思いました。


本当にこの一年で、
役へのこだわりや想いは
変わりました。
http://ameblo.jp/hoshi-1114/page-2.html

たしかに、彼女が言うとおり
キャパシティが足りない部分があったと思う。


滑舌など、基礎技術が足りない部分も感じたし、
初めての経験で成長する役で
無理な部分もあったかもしれない。


彼女にとっては辛くて苦い経験の一つだったかもしれない。
これを機にもっとレッスンに励んでほしい。


しかし、僕にとって彼女なくして
エリンという存在がありえないのも確かだ。
彼女以外のエリンなんて想像もつかない。


生きるものに不思議を感じるエリン、
母を失って悲しみに耐えるエリン、
王獣一直線でへんてこりんなエリン、
ユーヤンという親友に、エリンはエリンやと言われ涙するエリン、
規範に縛られることを、くだらないと吐き捨てるエリン、
ジョウンをお父さんと呼ぶエリン、
リランを親のように愛し、叱りつけるエリン


僕は星井七瀬がエリンというキャラクターを
懸命に捉えようとしていたことを感じ取ったし。
演技の中にエリンという存在を感じることもできた。
エリンに理想を重ねたりもした。


自然に興味を抱き、好奇心のかたまりで、
なぜそのようにあるのかと、この世の成り立ちに疑問を持ち、
そこから答えを探していき、自分の理想を追及していき、
意志も強く、仲間の信頼を経ていくエリンは、
まさに僕のヒロインだった。


まあ、その理想は49話で一度は崩れ去ったわけだけれども。


しかし、だからこそ、その点を描いたエリンを
素直にすごいと感心し、
そしてそこに、僕の理想の底の浅さを感じもしたのだ。


脚本にしても、僕がエリンを書くとしたら、
あの点を描くことはできず、
二流の筋書きにしてしまっただろう。


思えば僕が良き教導師で、理想だと思うジョウンも
実子の教育に失敗した一人の父親だった。
エリンもジョウンも超人ではなく、人の子だった。




ふむ、まだまだ、考えることが多く、まとめられない。


もっとジョウンについてもソヨンについても、
傍観者と理想と現実についても、教育と絆についても
いろいろ想うところは多いのだけれど。
これは来年の課題かなあ。


あと7thの歌詞と問題点が通じる部分も多いので
その点もっと深く考えたいな。


ともかくエリンは良いアニメなのでとってもおすすめです。
もちろんSeventh Tarz Armstrongもとってもおすすめです。


来年は7thがこのエリンが終わって
僕の胸にぽっかり開いた穴を埋めてくれるといいな。
あ、もちろん、七瀬さんにも来年もとっても期待してます。
僕もとっても頑張ります。たぶん。笑


それではまた来年、終り!


あ、そうだ。
エリンのスタッフさん作者さん、
エリンをありがとうございます。
物語の大切さを久しぶりに心から感じました。
次の作品もとっても期待してます。
頑張ってください!


終り!