つれづれなるままに 〜弁護士ぎーちの雑感〜 このページをアンテナに追加 RSSフィード

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2006-07-11 今日は法律トーク

[][] BarBri終わった

 明日まだMarinoの授業(Essay & 論点予想)があるが、正規BarBriの授業が終わった。

 最後に上海から来ているUCLAのクラスメートが、試験後すぐ上海に戻ってしまうからって、ちょっとしたプレゼントをくれた。おいら、何も返していないのにぃ・・・。まあ、次に会う時はちゃんとお返ししよう。

 あと10日余り、最後の追い込みだが、睡魔との戦いである。

 睡魔さえいなければそんなにややこしいことはないのだが、英文とはやはり眠いもの。

 分からなくなったらうたた寝・・・を繰り返してしまう。

 そんな中で、楽しみは、「試験後」だろう。

 おいらとしても、夏に予定されている中学時代の同窓会をはじめ、色々楽しみなことがあるが、やっとまとまった時間が取れるだけに、是非1つ、なんか米国法に関する書籍を完成させてみたいものだ。

 知財で書いている人は沢山いるし、既に良い書籍も沢山ある(実際、文化庁白鳥さんが書かれた「米国著作権法入門」だったかな?、あんなにうまくまとまった書籍を越える米国知財関連の本を夏休みだけで書くのは無理だ)ので、やはり米国倒産法で何か書いてみようかなあ。某おじさん(ウチの事務所のパートナー)の助けを借りればきっとなんかしてくれるだろうが、一度自分だけで書いてみたいと思っていたところだ。夕張市の破綻もあって米国倒産法(Title 11 of the United States Code) Chapter 9も注目を浴びている(と勝手に思っている)ところだし(Chapter 9最大のケースは、ここLAの隣のCountyであるOrange Countyであることやしねえ)、何より2005年の改正が比較的大きかったので、これに対応している日本の書籍は多分ないと思うんだよねえ。すまん論文までは調べていないけど。

 それなりのもの書いたら、ウチから出しても良いよ、っていう出版社、あったら教えてねえ・・・。

 そんな夢を抱きつつ、取りあえず勉強しよう。

 今日は最後、Dometice Relationshipでした。

 前にヨーロッパ家族法を調べた時に強く思ったが、我々の家族法って、戦後すぐに出来たにしてはかなり革新的なものだよね。当時から、双方の意思のみに基づく自由離婚を認めていたからねえ。いまや一方意思のみによる離婚も、破綻が認められればできるんだからねえ(家裁の調停→不調→訴訟判決を経ることにはなるが)。NYでも、自由に別居はできるが、自由に離婚することは、その別居の法的手続を経て1年しないと、できないんだよねえ。まあ、アメリカって、ある法分野はすごく先進的だけど、別の法分野はとことん前近代的なので、驚くものでもないのかもしれないけど。不動産法とか、意味不明だよね。

[] 当然の判断


朝日新聞電子版7月11日付

格安DVD販売認める 「著作権消滅」と東京地裁

 「ローマの休日」など53年に公開された映画の格安DVDをめぐり、米国の映画会社が販売差し止めを求めた仮処分申請で、東京地裁(高部眞規子裁判長)は11日、申請を却下する決定をした。映画の著作権保護期間を50年から70年に延長した改正著作権法(04年1月1日施行)が、ヒット作が多い53年公開作品に適用されるかどうかについての初の司法判断で、申請者が根拠とした文化庁著作権課の見解も否定された。

 文化庁の「接着」理論は、はっきり言って不可思議で変であり、どこにも法的根拠がないということを前に申しあげ、何故そうであるにもかかわらず、学説の多く?がこれに従っているのか分からないということを申しあげた(但し前にも書いたが、私自身が手元に日本の著作権の学説本を沢山は持っていないのでちゃんとどういう根拠なのか、本を読み直して書いていないので注意)が、同じ感覚を裁判所も持っていることが明らかになった。

 但し、これはあくまで仮処分であり、本案(本訴)で同じ判断が出るかどうかは予断を許さない。

 仮処分は、仮に権利があっても、保全の必要性がなければ出されないからだ(但し本件では著作権そのものが正面から否定されたように、少なくとも新聞記事からは読めるが・・・原文を読んでみたいなあ。)。

 私も仮処分で負けて本案で勝った経験はいくらでもある。逆に仮処分で著作権があるとされて本案で著作権がないとされた(しかし他のcause of actionで勝ったが)経験もあるが・・・よりによってどこかの誰かの知人がその仮処分と本案を題材に勉強会をするというのを聞いたときは、なんとも悔しかったものだ。あれは、少なくとも部分的には、絶対に著作権があったと思うのだがなあ。

 しかし、債権者パラマウントだよねえ?

 米国(デラウェラ州)の有名なM&Aの2つの判例(Paramount v. QVC, Paramount v. Time)でも、いずれも敗者なのだが、これも面白くて、先にQVC相手に負けるのだが、同じ理屈だと次のTime相手では勝ちそうに一見思える事案なんだよねえ。お陰で2つの判例を合わせ読みすると、Unocal & Revlon判決の射程が理解できる(と教えられる)んだけれども、ほんと、注目される裁判に運がないなあ。