そのデータ、どこに行くの?
例えば、昨年末に流行った自分新聞
いろんな人がFacebook上で、今年こんなことがあったよと公開していた。ああいうのは面白いけれど、意外なリスクもあるんじゃないかというお話。
例えば、最近ちょくちょく見かける「★◯◯さんがが次に付き合う人のイニシャルは…」というアプリ。誰かがやっているのを見て、「へぇ〜、次に付き合う人のイニシャルがわかるの、面白そう」とか思ってアクセスし、STARTボタンを押すと画像のような画面が出てくる。
ここには診断ティキットは次の情報を受け取ります、と書いてある。受け取る情報は、公開プロフィール、友達リスト、メールアドレス、誕生日、いいね!。
ちょっと注意して欲しいのは、これはアプリと記されているけれど、例えば「App Store」からダウンロードするアプリとは、違うということ。App Storeからダウンロードしたアプリは、iPhoneなりMacなりにインストールされる。
でも、Facebookのアプリは、どこかにダウンロードされるんだろうか。この診断ティキットの利用規約を見れば、第一条に「本サービスをインストールしたユーザーは」と書かれている。アプリとはいえ、インストールするのはサービスとある。いわゆるソフトやプログラムをダウンロードするのではないようだ。
一方で『公開プロフィール、友達リスト、メールアドレス、誕生日、いいね!』情報を受け取るとある。問題は、これらの情報を、誰が、どこで受け取るのかということ。診断ティキットなら、リクルートが運営しているから、個人情報に関するデータが、リクルートのサーバに飛んで行くことになるのだろう。
もちろん、リクルートぐらいの企業とあれば、個人情報の扱いには厳格な社内規程があるはずだし、受け取ったデータを、まさか悪用することはないだろう。
でも、Facebookのいわゆる「アプリ」は、ほとんどがこのタイプだ。要するにアプリと言いながら、データをアプリを提供する企業のサーバに飛ばす。飛んで行く先は、もちろんFacebookが何らかの管理はしているのだろうけれど(そう信じたい)、その審査基準がどんなものかはわからない。
少なくとも、App Storeのように厳格な審査がある、とは聞こえてこない。自分の情報だけが抜かれるのなら、万が一何かあっても自業自得で済ませられるけれど、友達リストやいいね!データが、どこかのサーバに行ってしまうのは、ちょっと嫌じゃないですか。
昨日のI/O
In:
某法律事務所取材テープ
Out:
某大学取材原稿
昨日の稽古:
ジョギング5キロ
基本稽古