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2006-09-17

[][]ANOSシリーズレビュー”ロストカラーズ”「物語による罪の裁き方、救い方」

いきなり反省会

これは駄目だ!

と思うものの、もったいないのでアップロードさせてもらう。

お願いだから、真剣に読まないで欲しい。


言いたいことは伝わると思うのだが、展開が酷い。

後日書き直すか、違う視点から書くので、許して欲しい。

どうでもいいが、車輪の国、向日葵の少女のレビューを同時にこなすつもりだった後が見られるが、まさにその通りである。


起:罪は償うべき「法律があるから」

犯罪を扱うことが多いミステリにおいて

「責任」のとりかた、というのは大きな問題になります。

倒叙物を例に、犯人にも理があり彼らを一概に悪だと決め付けられない、という趣向は多々あるものの

彼らは往々にして罰せられる結果に終わってしまいます。


現代日本に限らず、法治国家を舞台とするのであれば、法が定める罪を犯せば、罰せられてしまいます。

その為、自ら手を汚さない操り系以外の犯人を、シリーズキャラに据えるのは難しいのでしょう。


行いが悪であろうと正義であろうと、それが法に決められた罪であるなら、償わなければならない。

承:罪の救済「物語的救済」

犯罪を犯したキャラは罪を償わなければいけないもの、倒叙物などのミステリに限らず、犯罪を行うまでの過程というのは魅力的な内容です。

例えば月姫では、主人公が殺人を犯します。

ところが、殺した相手は吸血鬼で、その後生き返ります。


これは罪の物語的救済です。

本来、罰せられなければいけない、犯罪者を物語の設定やストーリーで救済しています。

他にも

世界がループし生き返り犯罪の記憶も消える(クロスチャンネル)

実は誰も殺していなかった(空の境界)

別の世界であったことにする(ひぐらしのなく頃に)

罪を犯したからこそ出来ることがある、と役割をあたえる(スパイラル)

などなど、様々な手法で主人公ないしはメインキャラクターを、犯罪者という烙印を剥がそうとしたり、認めさせたりします。


犯罪者が犯罪者のまま、のうのうと暮らしていくハッピーエンドは非常に少ないです。*1

これは、法治国家を舞台にすることが多いからでしょう。


法で裁かずに物語や設定の力によって救済されることもある。


転:異世界作品群と現実世界作品群「法が定めていなければ」

さて、ANOSシリーズは大きく二つにわけられます。


異世界が舞台

あの、素晴らしい をもう一度

ロストカラーズ


現代日本(に近い世界)が舞台

空の浮動産

そう、あたしたちはこんなにも理不尽な世界に生きているのだらよ



さらに異世界が舞台となっている作品群では

主人公が殺人を犯します。

我々の世界から見れば、それは犯罪です。


ですが、異世界において、それを法が定めているわけではありません。


ANOSシリーズ異世界作品群において殺人を犯した者を法が裁かない。

結:

異世界作品群の結末は

「主人公は罪を犯したことにより殺される」というものです。


しかし、これは死刑ではありません。

何故なら、現実世界作品群ならいざしらず、異世界においてそれを罰する法律があるかどうかは、わからないからです。


現実世界作品群において、主人公たちはヒーローや名探偵と言われる

正義に属しています。

しかし、異世界作品群において、主人公たちは罪を背負った者として書かれます。


本来裁かれなくてもいい、つまり

「物語的救済」により異世界という設定で殺人を許可された主人公を

「物語」により、死に至らしめる、因果応報の形を取ります。


ロストカラーズは「物語的裁き」と「物語的救済」を同時に行った。

*1:僕は見たことないです

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