2008-07-09
言葉というものの圧倒的な伝わらなさの現場を見た
親の無関心が子供をスポイルするには同意するけど、きちんと関心を示しても、子供の物欲は限りない。子供を甘やかしすぎるとスポイルするよ。
これは、子供を甘やかしすぎてスポイルするということはない - 加藤諦三ホームページ / 人を育てるというページにつけられたブックマークコメントである。
元記事は、子供をスポイルするのは、「子供を甘やかしすぎる」ことにはないと主張している。一般に、子供に次から次へと物を買い与える行為は「子供を甘やかし」ていると見られるが、それは「甘やかし」ているのではなく、逆に「甘やかしてはいない」のだと説く。親が子供に無関心で放任だから、それを補う行為として、そういうわがままを通すようになる。その無関心が、結果的に子供をスポイルする。子供に物を次から次へと買い与える行為は、逆に子供が甘えることを許さなかった結果だと言っている。
ところがこのブックマーカーは、どういう回路のつながりか、そういう文意は全く読み取らず、意味の分からないコメントをくり出してきた。
「きちんと関心を示しても、子供の物欲は限りない。子供を甘やかしすぎるとスポイルするよ。」
元記事は、「子供をあまやかしすぎる」というのは、物を次から次へと買い与ることとは違う、むしろその逆だと述べているのだから、そのコンテクストに沿って言い換えると、このブックマークコメントはこうなる。
「きちんと関心を示しても、子供の物欲は限りない。子供に物を買い与えるのではなくきちんと関心を示すとスポイルするよ。」
全くもって意味不明である
この文章から唯一読み取れるのは、元記事からこのブックマーカーへの、そしてこのブックマーカーからぼくへの、決して埋まることのない大いなる断絶だ。「言葉」というものの、圧倒的な「伝わらなさ」だ。
どうしてこういう齟齬が生まれるのだろう?
どうして言葉は伝わらないのだろう?
言葉というのは、ここまで無力なのか。言葉というのは、ここまで脆弱なのか。
そのことに、ぼくは大いなる衝撃を覚える。
しかし、不思議と落胆はない。それは、このブックマーカーこそが、人間というものの本質なのかも知れないと思うからだ。そして、この伝わらなさこそが、言葉というものの本質なのだろうという諦観があるからだ。
もうぼくは、人というものを信用しない。そして言葉というものを、全く信用しない。ぼくはもう、全てを諦めた。
しかし、それでニヒリスティックになるわけでもない。こんなぼくでも(それは単なる勘違いなのかも知れないが)「言葉が伝わった」と思う瞬間があるからだ。
そして、人というものを全く信用せず、言葉というものを全く信用しないでいると、そう思える瞬間というのは、何にも勝る喜びになるからだ。
はてなブックマークの素晴らしさを一人でも多くの人に伝えたい
ぼくは最近気付いたのですが、はてなブックマークにはとても素晴らしい機能があります。
それは「おもてなしの神髄」とも言えるような、あるいは「これぞユーザーエクスピリエンス」とも言えるような、はたまた「究極のホスピタリティ」とも言えるような、痒いところに手の届いた、「本当のオシャレさんは服の裏地に気を遣う」の法則にも似た、粋でいなせな機能です。
ぼくはそれを長い間知らなかったのですが、あることをきっかけにそれに気付き、本当に感心させられましたし、またぶっくりさせられました。そして、「これはもしかしたら知らない人も多いかも知れないので、ぜひみなさんにお知らせしたいし、また色んな人にも伝えてもらいたい!」と思いました。
なので、今日はそのことを書きます。みなさんも、これを知ったら、ぜひ多くの人に伝えてあげて下さい。そして一緒に、はてなブックマークの素晴らしさを広めていきましょう!
その機能とは、ブックマーク数の表示画像についてです。
ブックマーク数が一人の場合、
と表示されるのですが、複数の場合は、
と表示されるのです。
つまり、1のためだけの「user」とその他の「users」が、ちゃんと使い分けられていたのです。
これは素晴らしいことではありませんか!
「宇宙戦艦アキバ」には重大な欠陥があった
「宇宙戦艦アキバ」には重大が欠陥があった。
それは、この小説について書かれた「しごく真面目に『宇宙戦艦アキバ』の感想 - 法華狼」というエントリーに指摘されていた。ただ、それを読んだ時には気付かなかったのだが、昨日道を歩いている時にふと思い出し、そこでようやくそれが欠陥であることに思い至った。なので今日、遅くなってしまったがそのことを書く。
次に、どんでん返しのところで唐突に特攻とチキンレースが混同されたこと。むしろ、敵に避けられたら負けるので、どう予知能力に対抗して*5特攻という手段を隠すのかと思っていたら……主人公側が意識的に避けない限り勝つのなら、やはり有人で体当たりする必要はない。相手の軌道をそらしさえすれば勝てるのなら、衝突直前で脱出したりしてもいいだろうに。
ぼくが考えていた設定では、ブンダー艦は山手ラインを突破した後、一直線に地球への射程圏内へと急行する必要があった。そうでないと、地球防衛軍に追い付かれてしまうからだ。その道筋は一つしかなく、少しでも寄り道すると追いかけてくる地球防衛軍に追撃されてしまう。従って、地球を爆破するためにはその道筋を真っ直ぐ進む必要があるのだけれど、そのライン上に誰かに突っ込んで来られると、衝突するか避けるか(つまり寄り道するか)の選択肢しかなくなるから、いずれにしろ地球は守られる……ということになっていた。
しかしそれを書くのを忘れていた!
まあなんとなく分かる部分もあるのだけれども、でもなぜブンダー卿がチキンレース的な状況を強いられたか――ということの説明については、全くもって不十分だった。
これを書いても、上のエントリーを書いたid:hokke-ookamiさんは「いやだからといって体当たりするのが有人艦である必要は説明されてない」と言うかも知れない。ただ、それについてはここで書くことは何もない。
ここで言いたいのは、「宇宙戦艦アキバ」にはぼくが意図していながら明らかに説明されていなかった(説明を忘れていた)ロジックがあり、それが重大な欠陥になってしまっていた――ということだ。車で言うならリコールみたいなもので、無料で回収して修理したい気持ちだ。


