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2011-08-18

終わりがすでに終わっていたAmazonとYahoo!(のコメント欄)

Twitter終わりの始まりならAmazonとYahoo!(のコメント欄)はすでに終わりが終わっていた。どういうことかというと、そのコメント欄が全く機能していないのである。


例えば『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』という本があるのだが、

この本のレビューを見て頂けると分かるのだけれど、星1がとても多い。ぼくは、このAmazonというサイトをみんなには内緒でずっと隠れて監視していたのだけれど、そこで発見したのは、特にここ最近、具体的に言うとアニメが放映された4月から映画が上映された7月くらいの間にかけて、このコメント欄がとても荒れていたのだ。体感で言うと、一日に一つくらいは星1がついていたような気がする。それも、見て頂くと分かるのだけれど、読むと心がきりきりと痛み、書いた人が読んだらストレスで痩せてしまうであろうと思われるような、罵詈雑言の嵐が巻き起こっているのである。


ところが、面白いことに、そういう罵詈雑言の嵐にまみれるようになってから、この本の売上げがどうなったかというと……これが全く変わっていないのである! 微動だにしていないのだっ!

確か、4月くらいの時の順位は50位前後だったと記憶しているのだが、ついさっき見たら今日の順位は何と52位だったっ! つまりこの間、順位の変動が全くないのであるっ!


これはどういうことかというと、答えは一つである。

「Amazonのコメント欄は、買う時に誰も参照していない」

ガーン……

「Amazonのレビューは、全くもって当てにならない」

というコンセンサスが、すでにネット界には広く確立してしまっているのだ。


これは、Yahoo!にも全く同じことがいえる。ところで、今日、ぼくがシナリオ監修をした『超次元ゲイム ネプテューヌmk2』というソフトが発売になった。

超次元ゲイム ネプテューヌmk2 (限定版)

超次元ゲイム ネプテューヌmk2 (限定版)

超次元ゲイム ネプテューヌmk2 (通常版)

超次元ゲイム ネプテューヌmk2 (通常版)

このゲームは、面白い。そもそも作っている人たちが面白い。みんな謙虚でアグレッシブで勉強熱心でハードワーカーで、しかも愛情が豊かだ。

このゲームのシナリオ監修をすることになったのは、プロデューサーの水野尚子さん(参照:水野さんのブログ)という人がメールをくれたことから始まった。会ってみると、終始ニコニコしている不思議な人だった。この人と、もう一人のプロデューサーの東風輪敬久さんが、とにかくぼくに「いろいろ教えてほしいっ!」と言うのだ。教えてほしいと言われるものを断る理由は何もないので、ぼくは、ぼくが教えられることの全てを全力でもってお教えした。去年の暮れから今年の初めにかけて、濃密なミーティングが何度も重ねられた。

その後、ゲームの開発が進んでプロモーションの段になると、今度はぼくより人気者でゲーム内にも武器として出演中の「どんはん」さんこと稲船敬二さんが話題を全てさらっていってしまったので、基本的にはぼくの出る幕というのはあまりなくなってしまったのだが、それでも今日、めでたく発売になったということで、誠に微力ながら、そのプロモーションの一助を担わせて頂こうと、ここにご紹介させて頂く次第です。

ちなみに、このゲームに声優として出演している仲谷明香さんとイベントをやった時も、このゲームを紹介させて頂きました。その時の様子は、仲谷さんのブログに紹介されています。


ところで、話を戻すと、「終わりが終わっている」のはAmazonのコメント欄だけではなく、Yahoo!の特に映画サイトのレビューコメント欄も一緒である。それはどういう意味かというと、もう誰も、映画を見る時の参考に、このサイトを使っていないということだ。

それは、Amazonのレビューサイトと全く同じ現象から判断することができる。すなわち、星1の罵詈雑言レビューが並ぶような作品であっても、興行成績が落ちたりだとか、あるいはその逆に上がったりすることは全くなく、それとは全く関係なしに、平穏無事に推移しているのである。

先日『コクリコ坂から』を見て、とても面白かったしお客さんもたくさん入っていたのだが、その後でYahoo!映画のレビューを見てみたら、これがひどかった。星1のオンパレードと、あるいはその逆に、星1をつける人たちへの批判メッセージで荒れに荒れていた。

「もうダメだっぽいなここは。もうAmazonもYahoo!も復活はないっ!」

それが、ぼくが密かに長年この両サイトを自宅で監視してきた結果、最終的にくだした判断であり、それ以前に、全ての映画ファンはもちろん、全ての映画関係者、マスコミも共通して認識しているコンセンサスである。


そうしてぼくは、今はこう考えている。

「この両者に代わる、みんなが安心して、信用して集えるレビューサイトがあったら、どんなに有益だろう。どんなに楽しいだろう。どんなにありがたいだろう!」

そういうサイトの出現は、そう遠からず訪れるような気がする。なぜなら、サービスとは必ずニーズのあるところに発生し、もうそういうニーズが顕在化している以上、人はそれに応えざるをえないからだ。