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2011-10-20

ぼくの父がUSTREAMに出ています

1937年生まれのぼくの父はもともとは神奈川県の慶応高校で学んでいたが、そこで建築家を志した。しかし慶応大学には建築科がなかったため、三浪した後に東京芸大建築科に入った。

ところが卒業して建築の仕事を始めると、次第に興味の対象は「都市(都市計画)」へと移っていく。しかし当時の日本にはそれを専門に学べるところがなかったので、アメリカのハーバード大学大学院に進んだ。その頃にはもうぼくが生まれていたので、ぼくは2歳までの2年間をアメリカボストンで過ごす。だからぼくは、いつもは東京出身と名乗っているのだが、本当の出身地はボストンなのかも知れない。

それから日本に帰ってきて横浜市役所に勤め、1980年に国際連合に転勤して国連アジア支部のあるタイのバンコクへ行く。そこで今度はアジア各都市のスラム住民のための居住改善プログラムに2年間従事する。だからぼくも、実は小5から中1までの2年間、タイのバンコクに暮らしていたのだ。

1982年に日本に戻ってきた父は、今度は筑波大学で都市計画を教えながら、日本国際ボランティアセンター(JVC)というNGOでも活動し、第三世界の問題について取り組んできた。そのためぼくも茨城県つくば市(当時は谷田部町)に移り住むようになり、『エースの系譜』の舞台ともなった私立茗渓学園で中高時代を過ごした。

そして父は、今は茨城県石岡市で自分の家を作っている。そしてぼくも色々あって、茨城県の観光大使を務めたりしている。

詳細は以下など。


その74歳になる父が、先頃「世界建築家大会」なるイベントで講演をし、それがUSTREAMにあがっているようなので、ここに紹介する。

以下は父からのメールである。

夏海へ

 いいものが、必ずしも人から評価されるとは限らない。しかし、夏海が言うように、あらゆる手段を使って理解してもらえるよう、努めなければならない。

夏海の今度の本は、あらゆる意味で構成がしっかりしており、そうとう底が深いと感じたので、今後引き続いて夏海も素直に表現していけば、かならず理解者が増えて行くと思われたので、安心もし、うれしくも思いました。

 ところで先月末、世界建築家大会なる会議が開かれ、その分科会の一つに話をするように言われ、それが動画になったので、夏海に見てもらいたく、ここに添付します。35分前後かかるので、ごくごく暇な時にでも見てほしい。感想など頂ければ、うれしい。

元気でやってください。

しゅんすけ

http://www.ustream.tv/recorded/17690817/highlight/208710


ところで、第三世界に対するぼくの考え方は父とは少し違う。ぼくは結局人間とは愚かなところまで含めて自然な状態であり、それを無理に正そうとしたり、直そうとするのはかえって事態をややこしくすると思っている。つまり滅びるなら滅びるで(たとえ自然を巻き添えにしてでも)、それも自然の意思であり、正しいのではないかと考えている。愚かさは人間の本質で、父の言うように「人から簒奪しておいてその自覚が全くない」人間も多数いるのだが、ぼくはそれはそれで自然なことなのではないかと思っている。

むしろ、それをあらためようとすると問題が大きくなる(戦争などが起こる)。滅びゆくものは滅ぶに任せ、ただそれを見守るだけの方が世の中結局うまくいくと思うのだが、しかしそれに違和感を覚えて正そうとするのもそれはそれでまた自然なことなのだとも思う。

結局はそういう相反する考え方がぶつかり合って、最後は振り子の針のようにどちらかに振れるという形で世界は決定していくのだと思う。一つ言えることは、そこで何をするにしてもあまり深くは考えない方が良いということだ。直感に身を任せた方が、正しい選択はできやすい。

ちょうど、桜井章一さんとそういうお話しをさせて頂いた対談本が、11月1日に発売される。興味のある方は、こちらをお読み頂きたい。

第三世界の問題にコミットするつもりは、今のぼくにはない。それは、その問題に無関心であるとか無自覚であるからではなく、今はぼく自身がコミットしないことの方が、解決に近いと考えているからだ。


小説の読み方の教科書

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