ヘビイチゴ食べてみました (๑╹ڡ╹๑)

 仕事帰りの山道散策で、ヘビイチゴの群落を見つけた。ヘビイチゴバラ科の多年草。地面を低く這うように茎を伸ばして生育する。ヘビイチゴは鮮やかな赤い果実を付けていた。淡黄色の花もちらほらと見ることができた。
  

 ヘビイチゴの葉は3枚の小さい葉(小葉)からできている。葉を持ち帰りトゲナナフシに与えたところ、翌朝には食痕があったので、食草として使うことはできるのだろう。

 

 しかし、このヘビイチゴの果実、実に毒々しい赤色をしている。しかも興味深いことに、昆虫や小鳥に食べられた形跡が全くない。さらに名前に「蛇」の文字まで付いている・・・いかにも毒でも持っていそうだ。だが、手持ちの本によるとヘビイチゴの実に毒はないという。しかし、食べても全く美味しくないらしい。

 昆虫や小鳥に見向きもされない果実。どんな味がするのか興味が湧きませんか?偉大な釣り師/作家である開高健氏は、釣魚を理解するには不味い魚でも一度は食べてみるべきだと言った。ワタシもヘビイチゴを深く理解するために、一度はその果実を食べてみなければならないだろう。

 というわけで、意を決してヘビイチゴを食べてみることにした。もちろん洗っただけのプレーンで食べて、じっくりと素の味を確かめるのだ。
    
 恐る恐る真っ赤な丸い果実を口に運び、一噛みしてみると・・スカスカとした食感で歯ごたえが全然ない。しかし、何回か噛みしめているうちに小さな種がプチプチと歯に当たるのを感じた。味はというと・・・全くない。美味いとか不味いというのでなく、まったくの無味。だが、味がないにもかかわらず、舌の上に変な後味が残った。お腹を壊すと明日の仕事に差し障るので、果実を飲み込むのはやめておきました。
( ゚д゚)、ペッ 

 今日は、ヘビイチゴの理解を深めた有意義な一日だった。しかし、ヘビイチゴの実を食べることは二度とないだろう。