摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

鍋蓋山から、防火道を下る・・・・・・(秋にだけ歩きたくなる道・・後編)

猩々池は水が少なく、周囲の紅葉の色づきもいまひとつ。

それでも、樹幹越しから見る紅葉は、それなりに。

むしろ、少し登った所にある割烹「鯰学舎」付近のほうが、例年綺麗だ。

「鯰学舎」の下に、カフェがオープンしていた。コーヒーが4百円也。

道行く人が、「安い」とか言っていたけど・・。そんな身分に・・・無理。

全山縦走路に出て、退屈な道を鍋蓋山に向かう。

鍋蓋山山頂は、いつ来ても人が多い。特に今日は、昼時で賑やかだった。

あまり好きな場所ではないが、この後、良い場所がないので、昼食休憩にする。

南側は、見慣れた神戸港の風景だが、西側は、菊水山南斜面が印象的。

七三峠手前で、東側にハーブ園の建物が見え、その向こうには、学校林道の鉄塔が見える。

一旦、林道に下り防火道へ登り直す。入り口には、通行禁止の標識がある。

防火道に数基ある公設道標も、ペンキで文字を塗りつぶしてある。

ここ数年、防火帯の草刈もされておらず、笹や藪、松等も生い茂り始めている。

神戸市は、登山道としての整備は、全くするつもりは無いということだろう。

防火道は、急峻な上り下りを繰り返し、滑りやすい急斜面が、随所にある。

歩きにくく、体力も時間も、思ったより消費する。歩くなら自己責任で、ということかな。

最後のピークから、再度ドライブウェイ方向を見ると、チョコンと摩耶山頂が見えていた。

南側には、神戸市内のビル群が間近い。

奥深い山の中を歩いていたようだが、ひょっこり住宅街に飛び出す。

道なりに下っていくと、諏訪山公園横に出る。これだけ歩いたのに、

登り始めた北野からは、1キロも離れていない。妙な気分になる一瞬。