摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

剛泉山(584m)・・・・・全羅北道・淳昌邑・・・2011年5月3日

剛泉山郡立公園は、全羅北道・淳昌から10kmしか離れていない。

ところが、淳昌バスターミナルの剛泉寺行きの始発は、9時50分だ。

剛泉寺行きは、光州始発で、潭陽(タミャン)経由で淳昌にやって来る。

こんなことなら、寂しい淳昌(スンチャン)に泊まらなくても良かったな。

剛泉山は山よりも、渓谷沿いに美しく整備された公園が有名なところ。

その周囲の低山を結ぶ山道を歩き、公園と併せて楽しむ行楽地だな。

公園の入場料2000Wを払って、まず現れるのが渓谷の側壁の滝。

ただ、本物の滝かどうか疑問だ。韓国ではよく配水管をめぐらした、

人口の滝を、よく見かけるからだ。まあこれも入場料の内と眺める。

とりあえず登山地図に剛泉山(カンチョンサン)と記されたピークに、

向かって登って行く。足元には、対岸の散策路へ続く観光用の橋が。

散策路は公園周囲の低い岩稜を歩くものだが、紅葉の季節に来れば、

素晴らしくキレイなんだろうが、驚くほどの人混みになるに違いない。

登山道は、爽やかな新緑の急斜面を、ひたすら登って行く。

ようやく、剛泉山の山頂の一角にたどり着いた。足元には吊り橋が

小さく見える。周囲は、黄砂に霞む、平凡で穏やかな山容の山々。

この後は、緩やかな上り下りを繰り返す、落葉樹林の中の道を、

公園奥の山城跡のあるピークに向かって、歩いていく。

観光バスでやってきた案内登山会の人達が、我々を追い越していく。

珍しく自由行動を許されているようで、バラバラに歩いておられる。

右手に、潭陽湖が見えてきた。その向こうの山は、昨日行き方が分からず、

断念した秋月山(チュウォルサン)に違いない。調べなおして、また行くよ。

山城の一角に着いた、北門である。桜の木がキレイに咲いている。

日陰では、先の案内登山会の人たちが、昼食の真っ最中であった。

私達も、コンビニで買ったパンとジュースで、昼食とする。

ここから東門までは、城壁の上を歩いていく。

城壁はさらに南門・西門と山稜を一周しているが、

我々は、東門から、公園奥の滝を目指して下る。

公園最奥部にある滝。この滝は本物だろう、流れに沿って岩がえぐれ、

滝壺もある。名前はハングルだけだったので分からなかった。周囲は、

とてもキレイな公園として整備されている。遊歩道には小石一つなくて、

公園入口からここまで、健康のために裸足で、歩くことを推奨している。

実際に裸足で歩いている人達も多かった。もちろん足洗い場等もある。

そんな遊歩道を、公園入口へむかって、歩いていく。

今日、登山を始めた、観光用の橋のところまで戻ってきた。

公園入口から、光州(クァンジュ)行きのバスに乗ろう。