摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

古寺山(636m)・・・・・・(掬星台から行く裏六甲 No.3)

今日は本当は、黒岩尾根を登るつもりだったが、昨夜、数年ぶりに

小寺君から電話をもらった。そうだ古寺山に行こう、と気が変わる。

それに、六甲山牧場の無料レンタサイクルが、今月末で一旦終わる。

という訳で、始発ケーブル・ロープウェイを乗り継いで、掬星台に向う。

電動自転車で、一気に六甲山牧場へ。自転車は返却して、丁字が辻へ。

牧場の上辺を巻くように、歩道がついている。お食事中の羊が三匹いた。

歩きやすいが退屈な、シュラインロードを下って、ドライブウェイより、

一段下の林道を東に向う。光の当たってる所が、古寺山南登山口。

登山口で道は、二股に分かれているが、左手の尾根道を登って行こう。

背の低い潅木が生え、岩が多い急斜面を一登り。思いのほか道は良い。

個人的に、古寺山の登山道を整備というより、開発されている方がいる。

私製道標や案内地図と、迷いたくても迷えないほどの、充実振りである。

古寺山山頂は、大きな岩が二個あるだけで、周囲は樹林で展望は無い。

少し東側に下ると、展望岩があって180度の大展望。岩も平たくて、

休憩に適している。古寺山の山頂は南北に長く、前述の私製道標が

なければ、何処が山頂かハッキリしないし、展望岩も見つけられない。

山頂直下には、スラッとした雌竹の群生地がある。さて足元の道は、

前述の方が、常に手を入れておられて、とても歩きやすい。その後、

シュラインロード入口までは戻ったが、また登り返すのはつまらない。

西に向かい、裏六甲ドライブウェイ・カーブNo.37から西側の、

地獄谷東尾根の支尾根に取り付く。稜線上から北側を振り返る。

写真の右手から下ってくるのが、シュラインロードがある尾根。

左手の小ピークが、古寺山だ。独立峰と言えない事もないか。

この支尾根上は、脆い花崗岩の露出した所が多い。好んで登る

人もいるようで、わりとハッキリした踏跡がついている。ただし、

真砂化寸前の脆い岩場は、登っていても楽しいものではない。

この踏跡は、やがて地獄谷東尾根の道と合流し、上下しながら、

ミヤコ笹の密生する尾根を登り、廃屋となった別荘の敷地に出る。

上の写真、右手がシュラインロード。真ん中が別荘への私道で、

イナハタと彫られた石がある。私道なので通らないほうが良い。

左手一段下の笹藪の中には、地獄谷東尾根への踏跡がある。

日が暮れるのが早い11月。奥摩耶ドライブウェイに戻る頃には、

真っ暗になってしまった。西側には鈴蘭台方面の夜景が見えてる。

この季節に、「掬星台から行く裏六甲」の企画は、失敗だったな。