摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

八公山(1193m)・・・・・・2011年11月9日・・・大邱市

八公山は有名な山だが、写真で見る限りは芒洋とした山容で、

今までは登る気がしなかった。だが紅葉の時期ならばと思い、

慶尚北道大邱を中心とした、今回の旅行の最初の山に選んだ。

山頂往復だけでは、退屈そうなので、カッバウイから縦走する。

カッバウイ(傘岩)登山口。残念ながら紅葉は残り僅かだった。

標高850mの冠峰への登山道は、ひたすら急な岩の階段道である。

ほとほと階段登りが嫌になった頃、寺院の付属建物や売店が現れ、

さらに一段上に上がって、ビックリ。狭い山頂台地に参拝客が一杯。

皆さんが拝んでいるのが、カッバウイ(正式名=冠峰石造如来坐像)

11月は、韓国の大学センター入試があり、参拝客が多かったのかも。

皆さん、物見遊山と言う雰囲気は無く、真剣にお祈りされていました。

登山が目的の我々には居場所もないので、早々に東峰への縦走路へ・・、

ところが、縦走路が見当たらない。30分も冠峰山頂付近の道をウロウロ。

結局、先ほど登ってきた道を少し下った所に、縦走路の入口があった。

稜線上はガスの中。冠峰を振り返る。山頂直下に、立派な寺院が見える。

大勢の参拝客に出会ったカッバウイ登山道に比べ、縦走路では数組としか

出会わない。所々で岩を乗り越したりするが、道はおおむね樹林の中を行く。

縦走路からはずれて、南側の岩峰に登ってみる。歩いて来た主稜線を振り返る。

冠峰は右の端に、写っているかどうかの辺り。ずいぶん長い距離を歩いたもんだ。

縦走路は、北側の樹林の中についており、南側に岩の断崖があるとは気付かない。

目指す東峰は、ガスの中。冠峰から東峰までは、7.3km。かなり疲れてきた。

東峰(1167m)に到着した。最高峰は1192mあるのだが、登山の目的としては

東峰が実質的な最高峰とされている。この後、最高峰にも寄って見たが電波塔や、

付属設備に囲まれた、魅力的な場所ではない。まあガスの中では、どちらも同じか。

雨もパラついてきたし、暗くなりそうなので、最短の下山路を選んで下って行く。

1時間ほどで、山中の庵に通づる道路に飛び出す。ここからは延々舗装路を歩く。

桐華寺入口のバス停に到着した頃には、暗くなっていた。八公1番バスに乗車。