八公山は有名な山だが、写真で見る限りは芒洋とした山容で、
今までは登る気がしなかった。だが紅葉の時期ならばと思い、
山頂往復だけでは、退屈そうなので、カッバウイから縦走する。
カッバウイ(傘岩)登山口。残念ながら紅葉は残り僅かだった。
標高850mの冠峰への登山道は、ひたすら急な岩の階段道である。
ほとほと階段登りが嫌になった頃、寺院の付属建物や売店が現れ、
さらに一段上に上がって、ビックリ。狭い山頂台地に参拝客が一杯。
皆さんが拝んでいるのが、カッバウイ(正式名=冠峰石造如来坐像)
11月は、韓国の大学センター入試があり、参拝客が多かったのかも。
皆さん、物見遊山と言う雰囲気は無く、真剣にお祈りされていました。
登山が目的の我々には居場所もないので、早々に東峰への縦走路へ・・、
ところが、縦走路が見当たらない。30分も冠峰山頂付近の道をウロウロ。
結局、先ほど登ってきた道を少し下った所に、縦走路の入口があった。
稜線上はガスの中。冠峰を振り返る。山頂直下に、立派な寺院が見える。
大勢の参拝客に出会ったカッバウイ登山道に比べ、縦走路では数組としか
出会わない。所々で岩を乗り越したりするが、道はおおむね樹林の中を行く。
縦走路からはずれて、南側の岩峰に登ってみる。歩いて来た主稜線を振り返る。
冠峰は右の端に、写っているかどうかの辺り。ずいぶん長い距離を歩いたもんだ。
縦走路は、北側の樹林の中についており、南側に岩の断崖があるとは気付かない。
目指す東峰は、ガスの中。冠峰から東峰までは、7.3km。かなり疲れてきた。
東峰(1167m)に到着した。最高峰は1192mあるのだが、登山の目的としては
東峰が実質的な最高峰とされている。この後、最高峰にも寄って見たが電波塔や、
付属設備に囲まれた、魅力的な場所ではない。まあガスの中では、どちらも同じか。
雨もパラついてきたし、暗くなりそうなので、最短の下山路を選んで下って行く。
1時間ほどで、山中の庵に通づる道路に飛び出す。ここからは延々舗装路を歩く。
桐華寺入口のバス停に到着した頃には、暗くなっていた。八公1番バスに乗車。