索罟湾の天后宮から東澳への途中、東屋のある峠まで上ってきた。
此処から一旦下り、最低鞍部から急斜面を、一直線に登り返してく。
整備されたトレールではない。峠に道標があったが、その後は何もない。
道は確かだが、両側の藪が覆っている。最初のピークまではひたすら登る。
急斜面を登りきると、大らかな草原状の尾根となる。山頂はまだ遠いようだ。
稜線を登って行くと、景色がくるくると変わるのが面白い。左手下には、
白砂のビーチが見えてくる。海が青い。快晴なら、どんなにキレイだろう。
次は、右手に火力発電所。
山頂には山名板もなく、ただ三角点があるだけ。昼食にしたが、風が強く寒い。
見回してみると、西側から回り込むように、北側へ下って行く踏跡が見えた。
菱角山への興味も失せていたので、何処へ下るか踏跡を辿ってみようと思う。
踏跡は一旦西側へ下り、その後、索罟湾が右手にみて、北側に方向を転じて行く。
照葉樹の繁る谷間には、無数の小鳥がさえずっていた。香港にしては自然を感じる。
前方に蘆鬚城海水浴場が見えてきた。ここまま下るかと思いきや、急に東側に転じ、
索罟湾に向かっていく。この辺りでは、複数の枝道があったので、最も太い道を行く。
よく探せば、海水浴場へ下る道もあったかもしれない。
索罟湾に向かい、大分下って来た。大きな樹がないので標高に比べ、随分立派に見える。
下るにつれ道は太くなるが、照葉樹の暗い森となる。廃屋の前に飛び出し、道が途切れる。
廃屋の前方を探すが道はなく。裏側を回り込むと道が続いていた。この後は、コンクリートの
引水路や階段が現れ、民家の前を通ったり、木橋を渡ったりするが、どんどん下っていった。
最終的に、天后宮手前のT字路へ出たが、もう一度登ろうとしたら、たぶん道に迷うだろう。
索罟湾のフェリー乗り場からの写真。左手の家並みは、ほとんどが海鮮レストランである。
正面に見える山地塘。左からの稜線を登り、右手に下り折り返して中央に帰ってきたよう。