摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

苧谷から世継山へ登る

12月23日の日曜日。今一つ天気も良くない。摩耶山頂まで行く気もしない。

そこで、苧谷から世継山へ登って、昼ごはんを食べて帰ってこようと考えた。

新神戸駅東側の跨線橋を渡り、ハーブ園への道を左に分け、苧川に沿って直進。

車が一台やっと通れるような道が、川沿いに続いている。民家も点々とある。

道が急カーブして支谷に堰堤がある。世継山から尾根が下ってきている地点だ。

此処までの400m程の間で、3人の住民から「この先は行き止まりですよ。」って、

注意された。確かに住民以外は、道に迷った者か不審者という事になるんだろう。

道路脇から斜上する小道があり、西谷堰堤という名の小堰堤横を越えて行く。

右側の尾根に取り付きたいが、最初の内は崖になっていて、容易に登れない。

電柱の所から、無理やり登ったが、もう少し谷奥へ進んだほうが良かったろう。

落葉が積もった急斜面で、立木を頼りにズリ上がって行く。滑れば下は崖だし。

かなりの急斜面で、三枚岩へ登った時よりも、腕力を使ったし緊張もした。

ようやく尾根に乗った。西側に見えるのは、ハーブ園東側の尾根だろうか。

方向など全く考えずに、高みに向って登って行くだけ。踏跡は見当たらない。

やや小高い所に出た。此処からは緩やかに上り下りして、世継山へ尾根が続く。

東側には冬枯れの樹幹越しに、学校林道の尾根から、555ピークが見えてきた。

特に藪を分ける事もなく歩いて行く。下部の急斜面とは対照的なプラトーが続く。

右手に学校林道下の崩落地が見える。茶色い地肌の部分は、去年の大雨で新たに、

崩れた部分であろう。震災後十数年工事が続いているが、一向に終わる様子がない。

最後の一登り。下生えも無くすっきりした細尾根だが、やはり踏跡らしきはない。

ハーブ園から天狗道へ抜ける一般道に飛び出した。ハーブ園の50米ほど西側だ。

神戸市から経営が民間に移って、無料ゾーンがなくなってしまったハーブ園の裏口。

世継山東峰の山頂は展望は良くない。ベンチも壊れてしまってるが、昼食にしよう。