摩耶山の麓から

Mt.Maya Without a Map

杣谷から六甲線一二鉄塔へ支尾根を登る

3月26日の土曜日は、晴れるが最高気温は14度との予報。

今日は、21日の振替休日に歩いたコースへ、もう一度行こう。

というのも、カメラのSDカードを入れ忘れて、写真が無いから。

気持ち良い山行だったのに、写真がなくては、記事も書けない。

護国神社の桜はチラホラとしか。来週末には満開になるだろう。

杣谷堰堤の上では、ネコヤナギの花穂がキレイだ。少し寒くて、

体も固い。用心してダウンジャケットも、ザックの底に入れてきた。

摩耶第五堰堤工事が終わり、架線が完全に撤去された。堰堤の

要否には懐疑的だが、不謹慎にも工事終了を心待ちにしていた。

正副2基の摩耶堰堤を、杣谷道は右岸から大きく巻いて行く。

堰堤の乗越から今日の目標地点が見えた。右上に六甲線一二

鉄塔が見える。つまり岩ケ谷の南側の尾根にあった架線場跡だ。

架線の支柱を立てる為、伐採・整地され展望が得られるはずだ。

第二堰堤を越え、再び杣谷道が河原に近づく所で、左岸に渡る。

此処に、ハチノス谷西尾根から派生する、支尾根の末端がある。

取りつきは緩い傾斜の岩尾根だが、長く続かない。この尾根は

2012年3月20日に歩いている。記事を読み返すと、その時も

藪は煩くなかったようで、むしろ急な岩場を警戒していたようだ。

架線場の設置・撤去。工事期間中は通勤路として利用されていた。

藪は切り開かれ、踏跡は明瞭になっている。急峻だが歩きやすい。

ただ切り開かれた分、日当りが良くなり棘のある植物が増えた。

現在のように歩き易い状態も、そう長くは続かないかもしれない。

河原から10分程で架線場跡に到着している。だが実感としては

30分程登っていたような気がする。急傾斜で登り応えがあった。

一気に広がるパノラマ。寒谷南尾根・寒谷北尾根・木ノ袋尾根が

迫ってくる。700m足らずの低山とは、思えない迫力なんだけど

写真では伝わってこない。旧知の尾根に思いを馳せしばし佇む。

岩ケ谷を挟んで、北側の尾根には大きな岩場がある。今までは

杣谷道から上部を望むぐらいだったが、全容を見る事が出来る。

腰を下し20分も休んでいた。対岸の法面が大きく削られている。

以前は岩場だった場所だ。このダム工事で崩れた土石は、どれ

ほどか。此処も伐採されたことで、土砂崩れの遠因になりそうだ。

架線場から上も傾斜は落ちず、岩交じりの急斜面が続いている。

急な上に行く手を遮る倒木や草木があり、時間以上に消耗する。

架線場から15分も登れば、穏やかな摩耶山の主稜線を望める。

掬星台の建造物を望む。東展望台はトーチカのようにも見える。

支尾根を登りつめると、六甲線一二鉄塔と巡視路に突き当る。

2012年には疲れはてて、此処で昼食を摂って下山している。

一二鉄塔から巡視路を少し登って、大岩のある凹地で道を外す。

巡視路は左手の尾根に続くが、直進すればハチノス谷の源流域。

大きな倒木のある場所に至る。ハチノス谷を登ってくると此処で

遡行は終了して、西尾根の巡視路に出て、頂上に向う人が多い。

今日は向かって右側の斜面を登り、明瞭な踏跡を辿り東尾根へ。

天狗梁の頂部で昼食にする。途中ミツバツツジが咲いていた。

開花したものの、その後の寒さに、縮こまっているような花弁。