あわにゃん日記

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春はあけぼの②

謎のタイミングで今年初のブログ更新。

今日はとても悲しいニュースがあった。

第64代横綱の曙(あけぼの)が亡くなったというニュースだ。

 

 

俺は相撲が大好きだった。

日本中が若貴ブームに沸いた平成初期に相撲を観るようになって、特に弟の貴花田(後の貴乃花)を応援していた。

年齢は違えど、同期入門の若貴と曙。

最も若かった貴花田は数々の最年少記録を打ち立てながら番付を上げていったが、大事な場面でいつも立ちはだかるのが曙だった。

 

 

曙は強かった。

若貴を応援する者から見ればヒールでしかなく、日本人力士ではあり得ない長い腕から、強烈な突き押しで相手を吹っ飛ばす強引な相撲には嫌悪感さえ抱いていた。

だから、若貴が曙に勝つと異常に嬉しかったし、最も興奮する対戦相手だった。

特に、あと一歩のところでなかなか横綱に昇進できなかった大関貴乃花が、最後の最後に横綱・曙を倒して2場所連続全勝優勝を飾って横綱昇進を確定させた大一番は、30年経った今も鮮明に覚えている。

 

 

憎たらしいほど強くて邪魔な存在だった曙だが、数年経つと怪我のため休場しがちとなり、徐々に弱体化していった。

曙が引退したときは無性に寂しさを感じ、そして俺は初めて気付くのだった。

曙という最強のライバルがいたから、若貴の相撲が楽しかったんだと。

 

 

曙は立派な横綱だったと、今になって改めて思う。

当時は普通に思ってたけど、次の世代の外国人力士たちの振る舞いや不祥事の多さを見ていると、曙は相撲界の伝統や文化を尊重して、横綱の名を汚さぬよう真面目に頑張ってくれてたんだということがよく分かる。

曙、ありがとう。

あなたのおかげで、あの時代の大相撲は最高に楽しかったよ。

 

 

昔、曙が春場所で優勝を決めたとき、枕草子になぞらえて、NHKのアナウンサーが「春は曙!」と叫んだのをよく覚えている。

今もまさに春だし、今日のタイトルはこれで決まりと思ったが、ふと過去にも使ったような気がして検索してみた。

って、ざっけんな!

やっぱり、2009年6月23日の日記で使ってんじゃねーか!

仕方ない、他に思い浮かばないし、春はあけぼの②にしておくにゃー。

イシイさん、元気かにゃー。

だはー。