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関西ジョシ抜き日記

2011-01-28

業を思う

| 17:52

診断書に書かれていたのは、見慣れないカタカナだらけの病名。ググってみれば原因不明の難病だという。その人がそんな病に犯されたのは昨年の秋。ちょうどアルバイトから契約社員になったばかりのころだった。本人の熱意と、アルバイトで仕事が一通りわかっている人を確保しておきたいという現場の意向から、その月末で最初の契約期間が終わったのだけれど、さらに半年の契約を更改した。もちろん本人はその後一度も出社していない。年が明けて、やはり療養を続けなければならないという内容のそれは、休職申請に添付されてきたものだった。

更改した半年契約は、3月で終わる。このままでは出勤実績がないままに契約更改の時期を迎えることになる。果たして、4月以降の契約更改をするべきなのかという冷徹な疑問が首をもたげる。確かに休んでいるのだから費用は発生していない。このまま更改しても何の損もないかもしれない。しかし。その人が休んでいる欠員を埋めるため新たに人を入れた。継続して来てもらいたいと判断できる実績もない。更改するとしたら、何がその根拠になるのだろうか。

「今後の療養状況によっては、4月以降の契約更改可否の判断をしていただかなければなりません」。遠まわしではあるけれど、更改しないことを覚悟するよう現場に伝えた。自らの業を思う。仕事を持っているということは、療養生活の中で強い支えになっていることだろう。それを奪うことになるのだ。原因不明の病。私だっていつ同じ立場になるかわからない。オシメ様が、オトノ様が、同じ状況になるかもしれない。そのとき、同じような決断が下されたら、どんなに衝撃を受けることだろう。どんなに心細いことだろう。胸が痛まないわけはない。

これが仕事なのかという暗澹たる気持ち、これは本当に正しいことなのかという逡巡。いろいろなことを思い悩みながらも、多分私はこの判断を変えはしない。これはいったい何なのか。最近わからないことが多すぎる。昔SJが「一人の異動を決めるのも、そいつの家族のこと健康のこと、いろんなことを考えて悩んで悩んで悩みぬくものだ」と述懐していたことを思い出す。SJのレベルに比べれば、私のなんて低い低いものだろうけれど、あれはこういうことを言っていたのだろうかと考える。SJなら、この「何なのか」という思いの正体を教えてくれるのだろうか。

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