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October 25(Wed), 2017

ダンケルク

ロールスロイスエンジンを聞きに『ダンケルク』を見に行ってきた。その感想。駄文です。
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クリストファー・ノーラン監督の『ダンケルク』を先日見た。レオナルド・ディカプリオ主演の『インセプション』やバットマンが主人公の『ダークナイト ライジング』、最近だと『インターステラー』なんかが有名な映画監督だね。『インターステラー』のアン・ハンサウェイはいつもどおり可愛いから見てね。
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ダンケルク』は戦争映画。WW2のフランス最北端の港湾都市ダンケルクが舞台だよ。ドイツ軍によってダンケルクへ追い詰められたイギリス・フランス兵の撤退作戦(ダイナモ作戦とも)を、イギリス視点で描いた映画。ヨシダ的見どころはロールスロイスエンジン(スピットファイア)が飛ぶところ、イギリス紳士が操縦する小型帆船。あと民間人が着こなしているセーター。あの暖かそうな素材。
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この映画に関しては、クリストファーノーランが好きな人はほめたたえているし、戦争映画としての迫力のなさや効果音の大きさなどが気になるという人も結構いるし、いろんなレビューを目にした。まぁそうだよねーと同意できるものもあれば、そうかなーと腑に落ちないものもあった。そんな風にいろいろと感想を見る中で、あんまり触れられていないのが出演俳優のジェンダーと人種のバリエーションのこと。
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どういった世界/作品を描くかっていうのは、監督自身の自由(配給会社や担当者、プロデューサーにゆだねられているのかもしれないけれど)だと思う。どのような俳優を起用し、撮影地、美術、音楽を選出するのもも含めて。そうした注目点を前作や田監督の作品と見比べて「今回はあぁだったこうだった」という話のネタにする。その中で、「あのアクションはありえない」「あの年代が舞台のくせに、あの衣装はあり得ない」など、所謂フィクションラインの高低差は人それぞれである、ということを最近知った。映画を語る人は、そうした点を他者と比べてあぁだこうだ評をすることを好む人もいる。そうした感想を見聞きして、その人の持つ教養や蘊蓄を推し量ったりする。映画を見るのは、そういうのが面白かったりする。
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前置きが長いのだけれど、今回の映画では白人が目立った。いや、私がわからないだけで、登場人物にはヒスパニック血筋を持つ俳優もいるだろうし、アジア、スラブ系の人もいたと思う。いろんなバックグラウンドを持つ人々が出ていたはずだ。しかし、アフリカ系やアジア系、ポリネシア系の人々が少なかったなぁという印象を受けた。
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「そりゃ真実にのっとって作品作っているのだから、当時のイギリス兵やフランス兵を再現したくて俳優を集めたのだろうな〜」と最初は思った。というのも、私は戦争を知らない。そのため、<ある特定の国の兵士/土地を題材にして描かれている戦争映画>に人種が偏って出るというのはさほど違和感なく目に映ったのだった。
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話は変わるけど、エマ・ワトソン主演の「美女と野獣」は記憶に新しいところ。中世のフランスの世界観がにじみ出るあの映画にも多様な人種が出演して驚いた。マイノリティを多く出演させるのは、現代の映画としては当たり前のことではあるけれど、1740年代のフランスの宮廷やそれに準ずる位にバラエティ豊かな人種があふれていたのかな?という疑問も沸いた。実際、18世紀のフランスは奴隷貿易やプランテーションが行われていた。
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いや、ファンタジー作品に実際はどうのこうのというのはナンセンスだろう。あれは中世フランスが舞台と言われても、燭台やタンスがしゃべる時点でそうした雰囲気をもつファンタジーなのだ。仮にそうでなかったとしても、そういうことにしたい。あの手の作品にあれこれ言うのは、スター・ウォーズやスタートレックの登場人物の容姿やストーリーにイチャモンを付けるようなもんだろう。美女と野獣は猿蟹合戦と同じスタンスなんだ。猿と蟹が話すことがまずありえないとか、あの蟹がサワガニだとかスベスベマンジュウガニなのか等とイチャモンを言うことなんだと思う。実際のところ、そういうのはまったく意味がない。だってファンタジーなんだもの。
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じゃあ『ダンケルク』はどうか?ダンケルク史実であって、実際にあったことを作品化している。歴史、特に戦争を題材にするというのは「何をどう見せたいか」で断面と構成が変わる。予算にもよるかもしれないし、監督や配給会社の偉い人の思想にもよるかもしれない。
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当時のダンケルクにはムスリムのイギリス兵もいた。なんだ、当時のイギリス兵にもバックグラウンドの多様性あるじゃん。いやいや、そもそもハイランダー(高地連隊)たちもスコティッシュだし、イギリスの中でも地域ごとの人々出ててそこは多様性でてるー??いやいや…いやいやいや…えー…わからなくなってきた…。映画を見て「人種のバラエティがちょっと不足気味なのは、史実に則ってるのだから当たり前」というのは、ある種の思考停止の言い訳なのかもしれないなと思った。私の場合は、そうだった。いや、今回の映画はそういう偏りの出る場面だったのかもしれない。しかし、それすらも調べなければわからないことだった。
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ちなみに、googleでこのことを調べたときにイギリスのリベラルメディア(ときに左派寄りとか言われている)the Independentに記事が載っていた。"When you watch Dunkirk, remember that it’s a whitewashed version which ignores the bravery of black and Muslim soldiers" 結構強烈なタイトル。他のメディアでもちらほらこうした記事を見かけた。
http://www.independent.co.uk/…/dunkirk-france-1940-french-s… 
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何が正解かはわからない。所詮、私ごときが何を言おうとある人にっては筋の通らないイチャモンなのかもしれないし。私個人としては、人種差別撤廃賛同するが、この映画にイギリス兵役として日本語を話す役者を出せとか、エスニックな役者を出すべき!!とか、そういうことを言いたいのではない。実際、アジア系でかつ枢軸国ではない出身地にバッググラウンドを持つ人もいたかもしれないので、出る可能性も大いにありうると思うんだよ。そういうことを言いたい。
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ダンケルク』を見た最初の印象は、最近の映画に多い「人種の多様性」の低さだった。最初は「イギリスのことなのだから当たり前」と肯定的に思っていたけれど、それは自分の知識の低さが招いたことであって、そうではなかった。ノーラン監督がムスリム兵のことを知らずに作ったとも思えない。実際どうなのかはわからないけれど。。。今後パンフレットを買った際に、監督がこのことに言及しているようであれば付け足したい。
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言葉がうまくまとまらないけれど、今回の映画では『美女と野獣』と『ダンケルク』の違和感は似ていて非なるものなのだという発見を得た。あとロールスロイスエンジンの良さ。結果、感想はまとまらずに終わります。
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https://www.youtube.com/watch?v=t5H7ihzcUNs



Dunkrik
2017
クリストファー・ノーラン

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