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2016-02-03

とても納得

ぼくらの仮説が世界をつくる

その通りだな〜と思ったところです。

P109
 以前、平野啓一郎さんの『ドーン』『空白を満たしなさい』という小説の編集をさせていただきました。その中で「分人主義」という考えが提唱されています。
 分人主義とは何か。
 たとえばぼくは、講演会ではなるべく論理的にわかりやすく話そうとします。一方、会社で社員としゃべるときはもっと早口です。また、家族としゃべっているときはもっとフランクですし、友だちとしゃべっているときもまた全然違います。さらに、友だちは友だちでも、昔の友だちだと、また全然違う話し方になります。
 これはどういうことか。すべてを演じ分けているのでしょうか。「本当の自分」というものがあって、その自分が「講演会用の佐渡島康平」「会社用の佐渡島康平」という感じで使い分けているのでしょうか?そうではありません。「演じている」わけではなく、「自然とそういうふうになってしまう」のです。
 つまり、人間というのは「本当の自分」というものが真ん中にあっていろんなことをコントロールしているわけではなく、すべて他人との人間関係の中に自分があって、「相手によって引き出されている」のです。
 みんな「本当の自分」を探して旅に出たりしますが、そもそも「本当の自分」がなければ、その旅は意味がありません。
 人間というのは、これ以上分けることができない存在=individualだと思われています。divideできない存在が個人だと思われていますが、実際は環境によって、自分というものが分かれてしまうわけです。
 自分というものは、他人によって引き出される存在です。だから「本当の自分」というものは存在せず、「子どもと接しているときの自分」も「かしこまっているときの自分」も、すべてが「自分」なんだという考え方が、「分人主義」です。これは『私とは何か』(講談社現代新書)に詳しく書かれているので、ぜひ読んでみてください。
私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)
読んでみたい本です(^^)

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