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◆マンガ『なぞの岩戸』

◆マンガ『かえってきた小鳥』 ◆『かえってきた小鳥 第2章』(連載中)

2009-06-10

[]『回想のブライズヘッド』上・下 『回想のブライズヘッド』上・下を含むブックマーク


回想のブライズヘッド〈上〉 (岩波文庫)

回想のブライズヘッド〈上〉 (岩波文庫)

 わたしは前にここへ来たことがあった。ここのことは何でも知っていた。

 第二次大戦中、連隊が駐屯したのはブライズヘッドという広大な邸宅。三十九歳の中隊長ライダーはかつて侯爵家の次男で親友のセバスチアンと過ごした華麗な青春時代を回想する。


 上巻は、いつも小脇にテディベアを抱えている美青年セバスチアンをめぐるオックスフォード大の青春模様。下巻は画家として成功し結婚もしたライダーと、セバスチアンの妹ジューリアの関係をめぐる回想。上巻が無邪気さを残した青年たちのちょっと同性愛的なくらいに親密な友情、下巻では成熟した男女のままならない関係がテーマ。セバスチアンの一家の崩壊を大きな軸にして、青春時代と滅びゆく貴族文化へのノスタルジーが描かれています。プロテスタントの国イギリスに生きるカトリックの葛藤というのも大きなテーマなんだけど、これはさすがに自分にはよくわからないところが多かった…。


 ストーリーも面白かったけれど、細かいディテールでも洗練された貴族文化のあれやこれや(と思われるもの)が書かれていて、ちょっと圧倒されてしまいました。いくらお金を積もうと情報が発達しようと、こういう文化や精神性はそこに生まれないと本当には理解できないものなんだろうな…としみじみ。

 山田悠介リアル鬼ごっこで、豪華さの記号として朝からステーキ食べる王様を書いてたらしいけど、自分の貴族に対する想像力というのも実のところこれとあんまり変わらない気がして愕然としました。

 でも、貴族文化にただ感心ばっかりしてると、いずれは皇室大好きなご婦人になっちゃうのかもしれない…。気をつけよう。


  

↓こっちの英国貴族はオバQみたい。

 

↓こっちの貴族は品がない。

下品伯爵の一日― はてなハイク