「ひゃくはち」

画面が暗転してエンドロールが始まり、湘南乃風の歌が流れ始めたら、なんかもう泣けて泣けて。かれこれ三十年近く映画ファンやってますけど、こんなに映画館で泣いたのはあんまり覚えがないかも。
自分は田舎の女子高に通ってたので、高校球児なんてテレビでしか見ることのない遠い存在でした。でも今、自分の子どもたちが高校生で(野球部員ではないんだけど)、けっこう野球の強い高校に通ってるんですよ。野球部の面々は朝練毎日、土日もお盆休みも関係なく練習練習、ほんっとに野球ばっかり。まあ、野球をやりたいがためにこの高校に来た子ばかりなんでしょうけど、人数も多くて、三年が引退した今でも五十人近くいるんじゃないかな。でもレギュラーの椅子は九つ、ベンチ入りできるのだって二十人ですから、三年間必死にやっても背番号をもらえない人のほうが多いかもしれない。切ないよなあって、見てると思います。
本当にリアルな高校球児の映画でした。最高。栃木は今日で上映終了、もったいないよう。
(映画館にて鑑賞)