『6時間後に君は死ぬ』

033 高野和明『6時間後に君は死ぬ』(講談社
題名に惹かれて手に取った一冊。
口当たりの比較的良い話を、サスペンス満載の二篇で囲む構成がまず見事。良い話にもちゃんと「なるほどそれがそうつながるか!」という箇所がキラリと光って面白かったし、でもなんといっても「3時間後〜」の畳み掛ける迫力、これは凄かった。エピローグはなくてもいい気がしたけど、作者が一番云いたかったのはこの部分なんだろうな。
ドラマにもなっているようで、機会があったらいずれぜひ。