シャクナゲの花がようやく咲きました

10何年前でしょうか、秋、八甲田山シャクナゲの種子の殻を見つけました。ツツジの種子の殻とよく似ていて、乾燥した殻の上部が避けて、逆さにすると耳かき一杯ぐらいの微量の茶色の粉末がこぼれてきました。これをチリ紙に包んで持ち帰り鉢に撒きました。播いたと言っても、粉末状の種子がチリ紙について落ちてこないので、そのちり紙ごと鉢に置いて、微塵状の土を薄くかけて、屋外で越冬させました。
次の春、無数の小さな双葉(直径が1㎜足らず)が発生しました。双葉から本葉が出たのは確か次の年だったと思いますが、その間に、鉢に生え広がったコケの方が成長が早くて、双葉が見えなくなってしまいました。このままでは枯れてしまうだろうなと、ピンセットを持ってきて、双葉をかき分けてコケを1本1本抜いてやりました。2年目の春には双葉からか細い本芽が展開してきましたが、コケ抜き作業は必要でした。3年目からは移植作業が大変でした。粉末状の種子からなので幼樹の数は数百個はあったでしょうか、大部分は間引いて捨てることになりました。数年経たのちは、余ったのは地植えしましたが、そのほとんどは枯れてしまいました。シャクナゲの幼樹は、半日陰で鉢植えが生育が一番いいようですね。
今年で10〜14年(正確なことは忘れました)になると思いますが、ようやくその1鉢で花が咲きました。

花芽は3個付けましたが、初めての開花では3房の花を咲かせるのは無理なようで、2房は枯れてしまいました。ピンクの花芽だったのですが、中に10個の花が付いていて、花が開くにつれて色が薄く白色に近くなっています。
それにしてもシャクナゲは成長が遅いですね。