俺の iTunes を返せ!!

インターフェイス好きになれないなあ、と思いつつ、iOS のミュージックアプリを起動する。そういえばいつの間にか、曲に星印を付けられなくなっているんですけど。代わりにハートマークが表示されていて、タップしてみたら、なんか余計なお世話的なメッセージが表示された。ハートマークを付けると、あなたの聞きたい曲を探してくれる、的ななにか。慌ててハートを消す。
星印機能はどうなったんだ!? 俺がいままで地道に付けてきた★の数はどうなったんだーー、と思ったら、どうもインターフェイスが変更されて、隠れたところに移動したらしい。(激怒)

日本企業のをも米国企業のをも、それら文化を 20年にわたって自身で体験してきたので、こういうやり方の背景はおおよそ想像できるんだけど、ユーザーを無視して自分たちの優越感、価値観を押しつける自己顕示欲は本当に勘弁して欲しい。これって、また組織のリーダーが変わったりすると、前リーダーをおとしめるために、再度インターフェイスをがらりといじくってくるんだぜ。リーダーが自分達の正当性をボスに示そうとして、好き勝手やってやがる。
一言でいえば、Apple Music とかをやって成功を誇示したい連中は、いままでの iTunes の評価が目の上のタンコブなので、まずそれを否定したい訳だ。まったく愚かな連中だ。iTunes の使い勝手は、ここ数年、悪化の一途をたどっている。Apple にとって音楽プレイヤーとしての側面は iPhone のメインストリームから外れてきているので、 Apple に大切にされていない。(だから iPod は商品ラインナップの表舞台から消えた。) Apple Music でいいところを見せたい連中は、自分の成功を認めて欲しくて、過去の資産を破壊しまくっているだけだ。
ま、これは米 Yahoo! に買収された Flickr が歩んでしまった道でもある。Flickr はもともと、本当に純粋に写真を人に見て貰いたい人たちが大切にしてきたコミュニティなのに、Facebook の代わりが欲しくて買収した Yahoo! に、Facebook クローンに仕立てられてしまった。結局失敗して、どっちつかずの、ただの使えない写真サイトに落ちぶれてしまった。ずっと金を払って使っていたけど、私は悲しくなったので、自分の投稿した写真のほとんどを非公開にしてしまったが。