イルカ☆The first contact☆ その1

6/21金曜日の夜、21:30竹芝桟橋集合。

もう何度も何度も天気予報をみて、台風の進路が少しづつずれていく様子、温帯低気圧にかわることなどチェックして、でも相変わらず東京は雨、先行きは不透明。

今回の旅をリードしてくれる元気いっぱいのガイドさんと、それからこのツアーで一緒になった女子たちが集まる。偶然みんな女子2人ずつが4組あつまった、8人のツアーとなった。たぶんうちら最年長だよね・・とうっちゃんとつぶやく。

船は結局、「条件付き出航」となった。これは、出発はするが、島に着岸できるかわからないという意味。22:20ごろ船は出航し、朝6:00に御蔵島到着予定。ここでもしも風にあおられたり波が高くて着岸できないと、いったん八丈島まで行き、その帰り12:00ごろ再び御蔵島により着岸を試みる。この2回のチャレンジでだめであれば、船は東京に引き帰すこととなる。

雨ふるなか傘を持っていよいよ乗船。どうなることやら。

この夜はちゃんと眠りたかったので、席をひとつグレードアップして、特2等(2段ベットみたいなカーテンのある寝台の席)にした。荷物をおいて、デッキにでると、ガイドさんとツアーの女の子2人がいた。

おしゃべりしながら、レインボーブリッジをくぐったり、写真をとったり。でもなんか、いける気がする。ガイドさんに、きのうみたアカショウビンの写真をみせる。

ガ「きょうみなさんの顔みて、なんか運のよさそうな方達だなって思ったんですよ。」

と、ガイドさんもポジティブ。

するとうっちゃんに、おねえちゃんから電話がきた。うっちゃんのお姉さまは、もう何度も御蔵島でドルフィンスイムをしている達人らしい。もちろんこの不安定な船のことをよく知っていて、つかないんじゃないかと電話口で言っているようだ。実はうっちゃん自身、以前に御倉行きの船がでず、諦めたことがあるという!今回はリベンジでもあるのだ。
しかしこの日のうっちゃんは、やけに確信にみちていて、

う「いや、大丈夫。こんかいは行ける気がするから。」

と、それはまるでアカデミー賞にノミネートされた俳優のような、はたまたノーベル賞の発表前の教授のような、もしくは選挙の結果をまつ政治家のような・・なんだかよくわからないが、やたら頼もしい確信ぶりであった。

とにかく、わたしたちは何の疑問もなかった。イルカに会えることに。

夜、船はほとんど揺れず、眠りについた。固い寝台ではあったけど、あっというまに朝をむかえた。

朝5:30(だったかな?)、まず三宅島に到着。ここで、条件付きが解除されるか、引き続き条件付きで御蔵島へ向かうかのアナウンスがある。肌寒い空気の中、デッキへでてみる。三宅島には無事着岸したが、天気は霞がかってはっきりしない。アナウンスに耳をすませる。結果は、ふたたび「条件付き出航」であった。

荷物をまとめ、到着をまつ。どきどきしてくる。もうすぐ会える、イルカに!

やがて、御蔵島がみえてきた。(逆さま許して!!)

そして・・・なんなく着岸!!!!
ほんとうにあっさり着いた。

そしてそして!!

ついたとたん、わたし、入り江で泳ぐイルカを発見!!!!!!

あ「あっイルカ!!!」
ガ「えっ??どこ?」

ゆったり泳ぐ背びれがいくつか見える。

あ「お出迎えだ!!」
ガ「なんか、もってますね〜〜!」
女子「きゃ〜〜!かわいい!」

と上陸からわずか数分後にすでにテンションMaxとなる。

この日は島のひともみんな船はつかないと思っていたようで、桟橋に迎えにきていたドルフィンスイムの船長も、宿のおかあさんも口々に「なんだ着いちゃったの〜」と言っていた。ガイドさんも「傘もって島に来たのなんてはじめてですよ」と。キャンセルもかなり出ていて、普段の半分となっていたそう。

そして宿へとむかった。