野外ライブ









写真がぼんやりしてるのはアー写とかでなく単に携帯のレンズが傷でしんでいるから。




普段から部活でライブをやっていて、たまに野外はあるけど、あんなフェスっぽいのに参加したのは初めて。
ワケあっておととい昨日と姫路のフェスに参加してきました
このイベントは、たしか地元のつながりとか姫路のバンドを掘り起こすとかそういった類のまあよく覚えてません。
とにかく今の姫路を超えてやる!というホットなイベントでした。
わが部にそのお話が舞い込んだのは数か月前でしたが、その時私は保守派と推進派というのを初めて間近で体感した。
「これはこの部活史上一番大きなライブなんです。これからのためにも出演すべきです」
「これ以上ライブ回数をフヤスナー!」




丸めたティッシュを投げ合うようなちょろい派閥間の論争でしたが、見ごたえはありました。何より情報量が少ないのと、ライブ設営のしんどさを知っていることから新しいものへの拒絶反応が出たのです。
見事なもんです。普段からフラフラしてて単位と教授に媚びることしか生きがいの無い大学生でさえそこには拘りをもったのだから、これが歳食ってくるとどんなけ頑固になるんだろうなっていう妙な納得がありました。


結果としては案外議席数を伸ばした推進派のみで参加することとなり、そこには致命的ともいえる大きな亀裂が。
残れば面白かったな。




参加した感想としては、新たな発見が多くありました。忘れないように書いておく。
・部活で培ったライブ設営、運営のノウハウはその辺の人に負けない。
・演奏力は十分通用する
・他演者との交流がある
・使えない人間が際立つ
・それなりにうまい人がくるため自分の課題を発見しやすい
・部員と妙な連帯感がうまれる
・おっさんみたいな話をする
・観客の女の子がかわいい
・出会いはない




出会いはない。
今回高校生バンドがいくつか出ていたが、「僕ってカッコいいですよネ!!」っていう空気を醸し出そうとしていたけど、ちょっとシュールだった。かなしい。


演者の感覚として、弾き語りのオジサンはだいたいみんないい人で、話しやすくてフランクでたまにブラックなジョークを弾丸のように発射してくる。それがいい。






今回のライブではオリジナル曲を作った。ただ、これは部活ライブではできないらしい。
悪しき風習か先輩の僻みかしらないけれどオリジナル曲をやってはいけないというのが暗黙の了解であり。
なんで?
訊いたら「ライブが盛り上がりにくいから」




確かに、知らない曲では盛り上がれない。
いくらギターがうまかろうと、ドラムが激しかろうと、ほかの観客たちが頭部をシェイクさせていようと、知らない曲は知らない曲であって、「ふーん、おっ、ここでこうなる曲なのね、なるほど〜」とか言ってその死屍累々の光景を腕を組みながら眺めているのがライブ中の僕のポジションであって、盛り上がりもへったくれもない。


でもそれって知らない曲もオリジナルも同じじゃ?
オリジナルは知られないから盛り上がれないのであって、知ってもらえれば盛り上がれる。


この三段論法であれば代々続いてきた偉大な部の伝統をまた一つぶち壊すことができます。ふふふ。
思えば僕の代はOBに嫌われることばっかりしてきてます。
でもいいのだ。現役にとっては良くなっていっているから。








あゆせ