自作スマホ充電用USBケーブル

自分の使ってるスマホGALAXY SC-03Eは、D+とD-を短絡させた充電専用ケーブルを使わないとPCに接続した時に充電が進まない(PCと通信するモードで接続されてしまう)という問題があった。「充電用」って書かれてるケーブル買ってきても中身が通信用USBケーブルだったりして人間不信に陥ったので自分で作った。
aitendoのUSBコネクタ type Aオス(50円)とマイクロBオス(100円)と、そこら辺に転がってた赤黒線で制作。スマホ側のD+とD-をリード線の余りで繋いで、電源線つないで、動作チェックしてボンドで固めた。


赤黒電源線なので、「ケーブルが充電用なのか通信用なのかわからない」という問題が起こらない、という工夫。
なのだが、端子部を頑丈に作るにはやはり市販品を使うほうがベターで、50〜100円でマイクロUSBケーブル買ってきてシールド線を途中で剥いてD+とD-の線を短絡させたほうが端子が頑丈で安価にできるので、これから自作する人にはそっちをオススメしたい。

体温で温度差発電するライトは実用的か?


https://www.kickstarter.com/projects/940015402/lumen-eternal-flashlight-that-doesnt-need-batterie/description

ゼーベック素子って今そんなに効率よいの?! ってことで検証開始
体温と気温の温度差 = 30度 と仮定すると、パナソニックの2014年発表のグラフによると出力は100[W/m^2]程度 間違い、体積あたりの発電量なので100[W/m^3]
→人差し指の面積 = 25mm*12mm = 3*10^-4 [m^2] と仮定、素子の厚みが10mm程度か? 体積=3*10^--6[m^3]
→生み出せる電力は 100*3*10^-6[W] = 0.0003[W]
→仮に効率の良い100[lm/W]のLEDにこの電力を効率100%で送り込めたとする
→得られる光量は3[lm] ではなく、正しくは0.03[lm]
案の定弱い。通電確認に使う定格20mAのLEDは0.06[W]ってことだから、指先だけでLEDが点灯するというのはウソではないのだろうが…
弱っ!? まぁパナソニックの研究は温水を使うタイプで装置全体の体積あたり発電量だからそのまま式に代入したのが間違いか。


温度差を維持するために素子の反対側にヒートシンクついてるから、冬場に熱容量の大きい分厚い鉄板に触り続けるようなもので非常に冷たい。むしろ額を冷やしたい夏場に使うほうが良いのかもしれないが、温度差が小さいので当然出力も小さい。
結論:握って発電するライトより小型にしないと存在意義を失いかねないが、素子の効率改善がかなり進まないと苦しい。

Error accessing the system registry

VB4で作られたっぽいソフト (CIPA DC-003-2003 デジタルカメラの解像度測定方法にあるデジカメの解像度測定ツール) がWindows XPでは動いてたのに、Windows 10で起動した時に"Error accessing the system registry"というエラーメッセージが出て強制終了してしまう。
特別なレジストリへのアクセスが原因らしく、「exeファイル右クリック > プロパティ > 互換性 > 管理者としてこのプログラムを実行する にチェック」 あるいは 「exeファイルを右クリック > 管理者として実行」 により無事動かすことができた。


仮想マシンを持ち出さないとダメかとも思ったが、そんなことはなかった。

追記 01/22

実行ファイルの入ったフォルダがデスクトップ上にあるときは問題なく使えてたが、Program Filesやマイドキュメントに移動すると画像を読み込む時にエラーが出た。ファイルのパスが特殊だと、フィアル読み込み時に自分自身のアドレス取得した時に問題が起きている?

アクリジョンを他の塗料と混ぜてみた

最近気に入ってるアクリジョンだが、筆塗りするには顔料に対してクリア成分が多いせいか筆ムラの凸凹が大きい時がある。特に隠蔽力の低い白と黄色。そこで、他の絵の具を混ぜて顔料比率を増やそうと試みた。

○ アクリジョン + 水性ホビーカラー(GSIクレオス)

クレオス公式には混色不可だが特に問題は起きてない。沈殿した顔料を残して透明なクリア成分を捨てて顔料過多のホビーカラーと混色した。ホビーカラーのクリアの割合が増えるほど乾燥時間が長くなりホビーカラーに近づく。乾いた塗膜は水性アクリルシンナーに不溶で、アクリジョン同様の塗り心地。塗膜強度も十分。

○ アクリジョン + アクリルガッシュ(ターナー)

アクリルガッシュはミディアムのアクリル樹脂の割合が低いためにつや消しになっている (ホルベインの記事) のだが、副作用でそのままでは塗膜が弱かったりプラへの食いつきが悪かったりする。安価な顔料の組み合わせでいろんな色を再現して均一価格での流通を実現している。
顔料比率が高いという意味では相性が良さそう。クリアーを混ぜてくと光沢色になる。

○ アクリジョン + アクリリックカラー(ホルベイン

水性アクリル絵の具であるアクリリックは光沢があり下地が泣かず塗膜も強く顔料の選択肢が豊富。一方でその色の顔料しか入っておらず半透明な色が多い。数種類の顔料で全部の色を作ってるガッシュや模型用塗料と違って、カドミウムイエロー・コバルトブルーのように高価だったり毒性が高かったりする顔料の色も手に入る。
乾燥はアクリジョンより少し遅い程度。アクリジョンを混ぜると上塗り可能になるまでの時間が更に短くなるが、別に混ぜずにアクリリック単体で使ってもいい気も。

△ アクリジョン + アキーラガッシュ(クサカベ)

アキーラガッシュは塗っても完全乾燥する数十日後までは水溶性なのでキャンバス上での混色や筆の手入れが楽 という製品だが、要は非常に乾燥が遅いアクリルガッシュ。アクリジョンに混ぜてもなお乾燥がすごーく遅い。

△ アクリジョン + ポスターカラー(サクラクレパス

ポスターカラー単体ではプラに弾かれるが、アクリジョンを一滴混ぜると塗れるようになる。
しかし、ポスターカラーは乾燥後も水溶性なので混合しても塗膜の耐水性が低い。塗膜を水研ぎしたらパリパリと剥がれてしまった。

× アクリジョン + Mr.カラー(GSIクレオス)

油性顔料が原因と思われるネバネバした何かになったので×
クリア成分は混ぜることができ、水性ホビーカラーにMrカラーのクリアを加えて塗膜強度を稼ぐテクニックも存在するらしいが、塗膜の強いアクリジョンの場合はメリットが薄い。

× アクリジョン + 水彩絵具(ぺんてる

アラビアガム(?)が固まってダマになったので×

タミヤの1/72飛行機って結局何種類あるの

イタレリ製のものが混じってることで有名なタミヤ1/72ウォーバードコレクション。タミヤ金型のものを、派生機種を一つにまとめて古い順に書き下してみた

 --1997年〜--
晴嵐 / 南山(晴嵐改)
F4D-1 スカイレイ
F84-G サンダージェット/サンダーバーズ
モスキート FB Mk.VI / B Mk.IV / NF Mk.XIII
スピットファイアMk.I/Mk.Vb
P-51D/F-51D マスタング
Bf109E-3 / 4/7
Fw190 D-9/A-3
F4U-1D/1A/1 コルセア
 --2001年〜--
紫電 
P-47D レイザーバック / バブルトップ
 --2012年〜--
零戦52/32/22
イリューシン IL-2 シュトルモビク
F-16CJ 機体のみ/フル装備仕様

派生を除くとたったの14種類しかないのか

Blenderでスカルプト

Blender導入レベルから覚え書き。ver.2.75準拠

ZBrushとかと比べると

扱えるポリゴン数が少ないのが弱点。Blenderだと自分の環境では数百万ポリゴンあたりで処理が辛くなってくるがSculptrisやZBrushなら全然余裕。解像度が全然違うので、より細かい作り込みが行える。(高速なCPUやCUDAのグラボ使えばもう数十倍は処理性能上がるだろうが… というかZBrushの軽量さがすごい)
一方でBlenderは多機能でアニメーションや物理シミュレーションも同じソフト内でこなせてアドオンも豊富なのが強みだろうか。

3Dビューの画角

デフォルトでは35mm相当になっていて非常に広角。建物レベルのサイズをモデリングするのでなければアオリはもっと小さい(=焦点距離は長い)ほうが良い。3DビューでNキーで出てくるメニューの View > Lens にて設定。ディスプレイのサイズにもよるが、自分は150mmにした。
画角と角度の対応はWikipediaの記事を参照

ショートカットキーの編集

Ctrl+Tabでスカルプトモードに入るようにしてみた。下画像でSculptModeとなってるところ。

blender-sculpt-tools アドオン

非常に便利
http://blenderartists.org/forum/showthread.php?316520-Sculpt-Tools

  • 論理和論理積、論理差 などをワンプッシュで作る。穴を開けたい時はこの論理差を使うと良い。
  • Remeshボタン、指定した粗さでリメッシュする。リメッシュのアルゴリズム良し悪しはあるが、ZBrushでいうDynaMeshに相当。
  • 対称化ボタン
  • グリースペンシル(Dキー押しながら左クリック)で描いたラインに沿ってカット
  • マスクした部分を外側に押し出してメッシュを作る(服を作るのに便利)

など

Dyntopo

スカルプト時に自動的にメッシュを切り直してくれる。
Dyntopoを有効化するにはCtrl+D、左のメニューでボタンのテキストが "Disable Dyntopo" になってれば有効化されている。すぐ下のDetailでどれくらい細かく分割するかを決める。デフォの12pxは粗め、1pxだと処理が重くてキツイ、2〜6pxくらいが妥当だろうか。

特にPinchブラシやCreaseブラシといった頂点を吸い込むブラシで便利。逆にSmooth/Layer/ThumbブラシではDyntopoは働かない。
スカルプティングは全体のバランスを取りながら順番に解像度を上げていくのがよく言われるコツで、勝手に編集解像度が上がる(しかも処理が重い)dyntopoはディテール作りこみ段階では罠かもしれないが、もりもり盛り上げていく段階では作業が直感的で良い。

役に立つ(かもしれない)モディファイア

Decimate
ポリゴン数削減、ポリゴン数増えすぎて重い時に
Skin
エッジを骨として、アーマチュアとそのボディのメッシュを作る。Mirrorモディファイアで左右対称のエッジ→Skin→Subdivideで滑らかに の流れが典型的。頂点を選択してCtrl+Aでその頂点を太らせることができる。
Multiresolution
画面表示はローポリで、スカルプトによる内部処理はハイポリで行うことができる。上記Dyntopoとは共存できない。

スカルプトモードでよく使う操作とブラシ

数字キーやShift+数字キーで、N番目のブラシに持ち替え。以下ではデフォルトのブラシ並び順の場合を解説した。LMBは「マウス左ボタンを押してストロークする」の意味
最も多用する基本の6つ:

F
ブラシの大きさ
Shift+F
ブラシの強さ
Ctrl+LMB
彫りと盛りを逆にしてスカルプト。Clayで少しずつ削ったり、Creaseで山脈を作ったりする。
Shift+LMB
Smoothブラシをかける。ブラシをかけた後にスムーズして自然な形状にするのは基本。
C or 3
Clay、粘土を盛り付ける。自然な盛り上げが得られるので、盛り上げ用途で最も多用。ブラシサイズを小さくして浅いシワの演出にも。
G or 7
Grab、掴んでずらす。パーツの形の微調整で多用。

この6つでだいたいの形状はできる。


マスキング:

M or 0
Maskブラシ、動かしたくない範囲をマスキング。下唇を固定したまま上唇を微妙にずらすとかの時に。
Alt+M
マスク解除
Ctrl+I
マスク反転。


その他よく出てくるもの:

Shift+C or 4
Crease、溝を彫る。深いシワを作る。Strengthとは別にPinchを設定でき、その比率によってブラシの特性が違ってくる。Ctrl+LMBだと盛り付け操作になり、切り立った山脈を作れる。
Ctrl+D
Dyntopo有効化
E
ストローク種類。マウスで操作する場合はAirbrushモードにしてブラシ強さを小さくすると使いやすい。
X or Shift+4
Draw、基本的なブラシながら、盛りつけ方が無機的で使いづらい。Strokeの設定からJitterをつけてランダムに叩きつけるとゴツゴツした表面が作れるのが有用だろうか。

アルファブラシ、表面解像度

プロパティパネルの中のテクスチャパネルからテクスチャ画像を追加しておかないとアルファブラシの一覧に出てこない。

一枚ずつ追加しないといけないため甚だ不便。フォルダ内の画像をまとめて読み込むアドオンもあるらしいが…
アルファブラシをBlenderで活用するにはマシンパワーがかなり必要。というのも、Dyntopoのサイズを1px以下にする程度のポリゴンの細かさがないとただの乱雑な表面になりがち。例えば500*500程度の分解能で表面にテクスチャを彫り込んだオブジェクトは、仮に立方体だとすると500*500*2(三角形2つで四角形メッシュ一つ)*6(立方体は6つの面)=300万オーダーのポリゴン数になる。
3Dプリンタの解像度も同時に考えてみる。FDM方式で積層ピッチ0.2mm 全高100mmであれば、解像度は縦方向に500。横方向は位置精度は高いのだが、ニュルッと押し出されたプラの太さオーダーのぼかしがかかる。数百万ポリゴン以上のディテールは原理的にこのFDMプリンタでは出力できない可能性もある。

出先で前輪が急に回らなくなったら

ここ数週間、前輪からパキパキと異音がして訝しんではいたが、ついに異音の元凶が前輪の回らなくなるトラブルとして顕現した。前輪ハブの進行方向右側の玉押し(普段はダブルナットで固定されてる)が緩んでハブの回転方向に回された結果、ハブの球当たりが非常にきつい状態になっていたのだ。手で球当たりを緩めようとしたがかなわず、ハブスパナを代用できるものも見つからない。
さて、どうするか?
無理にこのまま走って余計に球当たりが悪化すると最悪ベアリングが死にかねない。自転車屋まで持って行ってハブスパナを借りるのは無難だがポリシーに反する。
……
…そうだ。
乗ってるうちに勝手に回る玉押しは、乗ってる状態で直せばいい。
""前輪を回転方向が逆になるようにセットしてそのまま乗る""
これだ。
左右が逆になることで、玉押しにかかるトルクの向きが逆になる。少し走ってる間にパキパキと例の異音がするが、今回の異音は球当たりを緩めるほうの良い異音だ。そして… 前ハブ復活!
結論:"前ハブの玉押しが緩んでいる時は、緩んでる側が左側になるように前輪の向きを選べ"

おまけ:修理編

帰宅して前ハブを分解してみるとグリスが鉄粉まみれで鋼球は凹みだらけになっていた。早速3/16インチの鋼球を東急ハンズで20個100円を40個購入*1。パーツクリーナーでハブ綺麗にしてグリス塗って球詰めて ""緩んだ側が左になるようにして*2"" 組み立てた。前ホイール完全復活!

*1:必要な鋼球は22個だけなので18個余った

*2:サイコンのマグネットがついてるのでこの前ホイールには左右の区別がある