でたらめ音楽日記20110228

キリンジという名前は聞いたことか見たことがあったと思うのだけれど、意識して曲を聴いた記憶はなかった。
今日、会社の帰り、ラジオから聞こえる曲が面白くて、そんなことは久しぶりだった。ほとんどがつまらない、というほどではないけれど思いがけない音に耳をそばだてることは滅多にない。
いや、思いがけないだろうか。今YouTubeで聴いているけれど、何か懐かしい。ホーンアレンジなんかはちょっとスティーリー・ダンみたいで、曲の進行もちょっとそんな感じがするようで、しかし物まねの薄っぺらさはなく、日本語で歌詞の内容もいちおうは聞き取れて、その内容に心を打たれるというほどではないけれど何か腑に落ちる。
腑に落ちるのだから普通なら思いがけなくはないだろうけれど、私にとっては腑に落ちないことばかりだから、腑に落ちるのが、思いがけないとか、実際にそうなのだと思うのだけれど、ややこしすぎる。
「エイリアンズ」という曲だった。
面白いなあ、キリンジコブクロと同じようなんだと、なんとなく思っていたけれど、ひねりが利いていて、こっちは私向き。コブクロというひとたちは、綾香といっしょにやっていたCMの曲が新鮮だったけれど、他のバラードっぽい曲は、なんか昔からあるチャゲアスとか安全地帯のような感じで、とりあえず私の守備範囲ではない。
キリンジの話に戻るけれど、


続いてかかったのがMAIA HIRASAWAという人の「WHEN WE ARE TOGETHER」という曲で、これも面白かった。こちらはYouTubeにはない。「It Doesn't Stop」という曲があったので次に聴いている。これは聴いたことがある。これは・・・何で聴いたんだろう。CM?
こういう音楽はなんというのだろう。聴きやすい。次「Gothenburg」と言う曲。どちらも英語で、外国のひとが演奏しているみたい。アレンジが洗練されていて、ポップで、でもやっぱりこれも懐かしいかもしれない。歌も声もいいなあ。
こんなひとがいたのか。知らなかったなあ。WIKIPEDIAにはない。
「Say Goodbye」を聴く。今ひとつ正体がつかめないとYouTubeで続けて聴いていると、「Rocket Man」と、「Starman」のメドレーを歌っているライブの映像が出てくる。エルトン・ジョンだろうか、と、デヴィッド・ボウイ
なんか懐かしいと思ったけれど、まさしく、この流れ。か。拍子抜けと言えば、そうだ。が、若い人がそんな感じの音楽を堂々と、達者にやっていて、気持ちがいい。
「WHEN WE ARE TOGETHER」が最初に聴いたせいか一番面白かったけれど、全体的に良い。隙がない。
ときどき思い出して聴きたい。


それにしても、エルトン・ジョンは昔より良く聞こえる。「Rocket Man」は曲の出だしがことのほか良い。「Your song」もそうかな。何故なんだろう。そんな数小節で心をとらえるとは。どちらもフルコーラス聴くとちょっと長い。
デヴィッド・ボウイは、なぜこんなにいいのだろう。


キリンジに戻る。「エイリアンズ」は代表曲だったようだ。しかも、10年前の曲。
そういえば、7、8年くらい前、もっと前かな、ラジオでキリンジを聴いてちょっといいなと思ったかも知れない。
しかし、その頃は、こういう音楽を今ほどいいと思わなかったかな。ピチカートファイブとかも、いいとは思ったけれど、おしゃれな物がダメだったのか。誰か他の人に聴くのを任せておけばいいと思ったのか。変な話だけれど、そんな言葉があてはまる気がした。
オレが聴かなきゃ誰が聴く、てなことが、今やっとしてきたのかもしれない。いや、違うか。


たぶん全てが的外れなのだろうが。


あとは、音楽の、歌詞の、言葉の、音の響き、音の数とか子音の感触とか、意味も含めた質感とか、あと漢字の言葉の硬い感じとか、かなのことばのやわらかいかんじとか、けっこう大きい気がしたが、それがどうしたというか、あたりまえのようで、今さらだけれど、しかし何か造形のマチエルとかプロポーションと案外近い要素がある気がしたのだ。
これも的外れなのだろうけれど。

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maia hirasawa

maia hirasawa