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今日も重馬場〜弁理士馬場信幸のブログ〜 Twitter

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ガイダンス等の予定

2016-06-26

IKEA事件

短答解法の1回目で話した、IKEA事件についての補足です。
青本P.1267の10<商品に標章を付したもの>について、メタタグ等において商標を埋め込む行為は、原則的に商標としての使用から除外される旨が記載されています。

この点について、メタタグに商標の使用が認められた事案がIKEA事件(東京地判H27.01.29)です。

これは、被告が

少なくとも平成21年12月ころから平成22年11月8日まで,ウェブサイトを通じて消費者から原告製品の注文を募り,イケアストアで原告製品を購入して梱包,発送し,注文した消費者に転売する買物代行事業を営んでいた

のですが、そのサイトについて、IKEAが商標権侵害として訴えた事案です。

使用態様としては、

被告は,平成22年7月29日,被告サイトを表示するためのhtmlファイルに,タイトルタグとして,「<title> 【IKEA STORE】イケア通販</title>」と記載し,メタタグとして,「<meta name=” Description”content= “【IKEA STORE】IKEA通販です。カタログにあるスウェーデン製輸入家具・雑貨イケアの通販サイトです。”/>」と記載していた。
平成24年7月ころ及び平成25年3月ころの被告サイトを表示するためのhtmlファイルには,タイトルタグとして,「<title> IKEA【STORE】イケア通販 </title> 」 と 記 載 され, メ タ タ グ と して , 「 <meta name=”Description” content= “イケア通販【STORE】IKEA通販です。期間限定!!最大1万円割引クーポンを商品ご購入者様,全員にプレゼント!!カタログにあるスウェーデン製輸入家具・雑貨イケアの通販サイトです。IKEAではハイデザインと機能性を兼ねそなえた商品を幅広く揃えています。>」と記載されていた。
これらのタイトルタグやメタタグの記載の結果,検索エンジンで「IKEA」,「イケア」とキーワード検索すると,検索結果の一覧が表示されるページにおいて,被告サイトは,上記各タイトルタグ及びメタタグの内容のとおり表示されていた。

というものでした。

裁判所としては、メタタグにおける商標の使用は、商標的使用に当たるというものでした。

インターネットの検索エンジンの検索結果において表示されるウェブページの説明は,ウェブサイトの概要等を示す広告であるということができるから,これが表示されるようにhtmlファイルにメタタグないしタイトルタグを記載することは,役務に関する広告を内容とする情報を電磁的方法により提供する行為に当たる。そして,被告各標章は,htmlファイルにメタタグないしタイトルタグとして記載された結果,検索エンジンの検索結果において,被告サイトの内容の説明文ないし概要やホームページタイトルとして表示され(甲20,21),これらが被告サイトにおける家具等の小売業務の出所等を表示し,インターネットユーザーの目に触れることにより,顧客が被告サイトにアクセスするよう誘引するのであるから,メタタグないしタイトルタグとしての使用は,商標的使用に当たるということができる
被告は,本件各商標をメタタグとして使用しているウェブサイトが多数存在するなどとして,被告各標章をメタタグに使用することが許されるかのような主張をするが,少なくとも本件における被告各標章の使用態様が違法性を欠くとは認めがたい。被告の主張は,採用することができない。

さて、そうなると青本の記載が「間違い」なのかといえば、そんなことは無いと思います。
今回の事案の場合は、検索すると表示されるということが問題になったわけです。
すなわち、ポイントは「需要者の目に触れることがあるか」ということです。

結局、メタタグだから使用に「該当しない」「該当する」と、割り切れない部分があります。
どうしても、受験生は、事案に対して結論を決める(覚える)ことがあります。
しかし、商標に関しては、割とそれだけでは解決しないことも多い(事案によって考え方が変わる)ので、注意が必要です。

参考:http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/881/084881_hanrei.pdf

2016-06-25

短答解法修得講座 第1回

今日は第1回目の短答解法修得講座でした。お疲れさまでした。
例年、勉強法の相談が多いので、今年は、最初に勉強法についてお伝えしておきました。

基本的に短答解法講座は「知識の再整理」をして欲しいと思っております。
なので、その都度、その都度色々な質問をしていくつもりです。
通学の人、通信の人併せて楽しんで頂けたらと思います。
最初の頃は、慣れないと戸惑うと思いますが、色々なことを考えて頂くことで脳をフル回転して頂きたいと思っています。

そして、出来れば「各法律のコアの知識」を確立して頂けたらと思います。
このコアの知識を作るということを意識することが重要だと思っています。

なお、残念ながら(!)、今年も受講して頂いている受講生もいらっしゃいます。
自分としては有り難い反面、何とか来年こそは受かって欲しいと思っております。
昨年と「同じ講座」にするつもりはありません。
上手く活用して合格して頂ければと思います。

個別相談

短答解法の講義の前は個別相談でした。
初めまして!の方が多くて、ありがとうございました。
また、初めまして以外では、いつも大阪(!)からわざわざご相談に来て頂いている受講生とか(ありがとうございます)、以前から相談頂いていたゼミ生とか、色々と楽しかったです。

個別相談は勉強法の相談が一番多いのですが、短い時間なのでどこまで伝えられているか解りません。
ただ、何らかの参考になって頂けたら幸いです。

しばらく個別相談はありませんが、またございましたらよろしくお願い申し上げます。

2016-06-24

2017年短答解法修得講座

明日から、2017年向けの短答解法修得講座が始まります。
宜しくお願いします。

短答解法修得講座は、四法間だけに限らず、制度間についても知識を色々リンクさせてもらいたいという講座です。
同じような系統の講座がありませんので、2年目以降であれば、非常に有効だと思っています。
3年目以降(?)の人や、短答解法が残念ながら2回目以降の人は、今年は「講義でやったことを全部押さえる」くらいの気持ちで進めて下さい。

明日は、新宿エルタワー本校で18時から1回目の講義となります。
最初に短答試験の学習方法や、一番重要な法目的(1以上)や、定義(2条)の話をしたりします(2条の考え方はものすごく重要です)
無料体験出来ますし、1回目だけでも十分意味はあると思います。

講座を取られる方、検討されている方、取るつもりはないけど・・・って方も歓迎です。
例えば、入門生であっても、「中上級の講座ってどんなことやるんだろう?」って知るのも悪く無いと思います。
(とくに、各法律の目的条文を理解することは極めて重要です)

折角無料ですし、気軽にご参加下さい。
無料体験の人も多いので、サクッと参加だけ出来ると思います。

短答解法講座を使うことで、年内に少なくとも四法の足固めが出来ると思います。
それは、短答だけではなく、論文試験の学習にも繋がります。

また、下三法については、後半でキッチリ押さえていくつもりです。
不正競争防止法や著作権法について、逐条で進めなかったり、条約は流れをしっかり押さえたりと、下三法についても「理解」することに主眼を置いています。
退屈しないように、他の講座にない切り口を考えているつもりです。

ということで、明日よろしくお願い申し上げます。