第二回萌理賞が終わったので

切なくて儚いお話。言葉遣いも綺麗で格調高いんですが、最後の一行が大問題で、これは無い方が良かったのではないでしょうか。私的には今までの過程を一行で押し潰す感じの結末という印象です。そうした賛否はともかく、少なくとも、最後の一行があるかないかで、全く別の作品になるのは間違いないでしょう。

前回同様真っ当な講評で、sirouto2氏の姿勢は実に真摯です。今後も無理せず頑張ってください。
私の作品みたいに真っ当じゃない作品にも真っ当なアプローチをしてくれるのは実に有難いことです。
評価については全く異論はないんですが、しかし1つだけ言わせていただきたい。
今回の投稿作に関しては最後の一行がまずあって、それに合わせてそこまでを書いたので、最後の一行が無いというのは(少なくとも私の中では)有り得ないのです。
前に少し書きましたが、名所旧跡に行ってその故事来歴に思いを馳せたときに、そこに萌えストーリーを当てはめるならば、如何なる場所も萌えストーリーの聖地になるなと。某ゲームやら某アニメやらの背景に使われた某所がファンにとって聖地となっているように。
ただ、仰るとおりこのオチは悲劇の手法じゃあないですよね。わかってます。このオチにこの話を付けようとするのはちょっと正気かと。
私も書きながら「どう考えても合わないだろ!」と笑いました。それで明るい話に変えようかなとも思ったんですが、あんなでかいもの作り上げる原動力としては悲劇のほうがわかりやすいんじゃないかなと思いなおしてそのままにしました。死んだ者は裏切れないって富士鷹ジュビロ先生も言ってた。
賞はもらえませんでしたがそれは全然気にしてません。開催地のトラックバックを見てみると、私の狙った読み方をしてくれている人も何人かいたので、それで結構満足してます。というかそれがファック文芸部のひとばかりなのはどういう星回りでしょうか。まあ各作品への感想を書いている人が他に少ないってのもあると思いますが。

誰が否定しようとこのラスト一行を肯定します。これがなければ普通の話になってしまう。このひとファック文芸部にスカウトしましょう。
http://neo.g.hatena.ne.jp/xx-internet/20060731

ファック文芸部の入部儀式が涎小豆だって本当ですか。