生物学のオープンソース化

生物学のオープンソース化は、科学の進歩進歩の印かもしれない。パブリック・ライブラリー・オブ・サイエンス(PLoS) などの団体が、「オープンアクセス運動」において、インターネット上で科学関連の刊行物を誰でも無料で読めるようにしたが、その次に来る必然的な流れだという。それ以前は『ネイチャー』誌や『サイエンス』誌などの雑誌を読むために、年間何千ドルもの購読料を支払う必要があった。いまや誰もが、そうした雑誌の無料のオンライン版に掲載されているのと同じ実験を行なうことができ、査読や研究過程の一部に自分自身が参加することも可能だ。

DNAのハッキングをする人間の裾野が広がることで、洗練された設計や創造性、すべての人に有益な工学研究の共有といった、ハッカー文化における価値観が、生物学の世界にも広がってくるだろう。

(Wired Visionより抜粋、参照)