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I am Bad at Math

2010-09-29

OSS開発の国際化について

01:11 |

本当はいろいろ書きたいことがあるのだけれど、書けるレベルにまで自分をなかなか引き上げられない。といってこのまま書かないのも何なので、今日はOSSを巡る国際情勢についてちょっぴりだけ書く。

今のOSS界隈の動きは実は自分が経験した中でも凄まじいことになっているのだ。

中でもすげーと思っているのはコミッタ、コントリビュータの国際化だ。もうね、名前からしてこれどう読むんだろうって人が増えている。10年くらい前までは欧米の人たち中心だったOSS界、今や完全にボーダーレス化しているんだよね。

露出が高まっているなと感じるのは中南米、ロシア・東欧、インドなんかの人。

もうさ、これだけ多くのOSSプロジェクトが乱立しているとそれに寄与できる人材の増加って追いついて行かないんじゃないかって危惧した(なんて上から目線な!)時もあったんだけど、どうやらそんな心配なんてこういった開発者の多国籍化によって杞憂に終わったようだ。ま、そんな中で日本はどうなのよっていう憂慮は残る。国際化だグローバルマーケットだって言う話はもうみんな耳にタコができるくらい聞いている訳だけど、それは何も日本の中だけじゃなくって世界中の国々で叫ばれている話なんだ。景気のいい話を聞けるのなんてほんのわずかな国だけであって、それ以外の大部分の国では日本と同様に景気が悪くって、だから身軽なITを使って何とかしようってそっこらじゅうでみんな必死に考えているってわけ。で、その一端がOSSという世界にも表れているんだろうなって思ってる。

悲しいことにその、一番競争に晒されている業界の中でいささかあぐらをかいているように見えてしまうのが日本なんだよね。

Ruby 以外ではあまりコミッタやパッチ投げたりしている日本人見かけないもん。

もちろんいることはいるってことはわかってる、ただ絶対数があまりにも少ないんじゃないかってこと。日本独自でユーザコミュニティ作って裾野を広げていくっていうことは確かに重要なこと。でもフィードバックが少ないっていうのはあまりにも切ない。

これは全く持って私見なんだけど、会社がもし抱えている開発部隊の技術力を上げたい場合に手っ取り早いのはOSSの開発に少しでも加わってもらうってことだ。もちろん「ウチの会社の商材オープンソース化します」って誰もソース読みたがらないようなものの開発じゃなくて既にきっちり開発コミュニティが形成されているようなところのね。例えば Ruby とか。

OSSの開発から得られるもののスゴさを理解している経営層なんてホント悲しいことにほとんどいないんだろうけど、実はめちゃめちゃ莫大なんだ。わずかな時間で気付いたものだけでも

  • ソースの読解能力
  • 影響範囲の特定能力
  • テストを常識と捉えられる能力
  • スゴいと思える先輩
  • コンセンサスを得るための説得能力
  • ビューティフルコード!

などなど。4番目の先輩ってなんだそれって感じだけど、ある技術者が会社の中でしか開発していなくてその人がスゴいと思えるような人材が社内にいない場合、会社からいなくなってしまう可能性が高まるから重要だよね。

こうして OSS 開発に従事してもらうことでそのコミュニティにとっても会社にとっても Win-Win という関係が出来上がる。経営層には将来を見据えて是非一考願いたいものだ。

2010-09-07

日本のIT系ニュースサイトの憂鬱

22:04 |

日本のIT系ニュースサイトをほぼ見なくなってもう半年になる。

検索エンジンで検索したときに引っかかったのを参照するくらいしかしなくなった。

で、見ないって決めたのは日本のIT系ニュースサイトって要するに

  • アメリカ発の記事の翻訳
  • 日本企業のプレスリリース情報

くらいしかないんじゃないか?とある時ふと疑問に思ったからだ。

それならアメリカ発のものについてはソース記事そのまま読んだほうが早いし、日本企業のプレスリリースなんて自分には必要のないものがほとんどだ(大抵は興味をひかないエンプラ系ばっかり)。だからRSSリーダの類から日本のIT系ニュースサイトのものを全て取っ払い、見えないようにした。

最初は何気に不安だったんだけど、今ではその存在すらほとんど忘れている程度なのでやっぱり必要なかったんだろう。その代わりといってはなんだけど、こっちのメディアが注目しないようなアメリカのスタートアップの動きを今までより注視するようにしている。あとインドも(英語で読める記事があるからね)。

と、まるで日本のIT系ニュースサイトをディスってるみたいに映るかもしれないがそうではなくってしょうがないことなんだ。なぜなら日本のIT業界は動きの速いアメリカに比べれば流れのない沼のようなもの。だからこっちのメディアはたとえ面白くないものであってもプレスリリースに群がるしかない。翻訳記事を書いて紙面(画面?)を埋めるしかない。

それでも日本のIT系ニュースサイトに他国のメディアにはない素晴らしい特徴がある。それは技術系の連載記事だ。あのレベルのまとまった記事を英語で探そうっていったって実はそうそう簡単には見当たらないのだ。

なのでググった時にそういう、ニュース系サイトの連載記事が引っかかった時には嬉々としてクリックしている。

なんで海外メディアには技術系の連載記事が少ないのか。それはメディア側にとっては連載記事ってうまみがないからではないだろうか。ああいいう連載記事って各々が

  • 特定層向け(プログラマ、アーキテクト、インフラ屋、経営層など)
  • 連載後半になるに従ってインプレッションが減っていく(ディアゴスティーニ効果?)

という辛さがまずあって、さらに連載記事の読者層はロイヤリティが高い。んっとここでいうロイヤリティってブランドロイヤリティみたいな意味で、要するにそのページを見る人は広告には目もくれずその「記事の内容」を見に来るので、結果的にそこに貼られている広告は全くもってポチられないってこと。でもこの、読者にポチってもらうというのはメディア側としての重要な収入源。

このへんが日本のIT系ニュースサイトが抱えるジレンマではないだろうか。

収益源は広告だからバンバン読者に広告をクリックしてほしい。でも広告だけだと飽きられるから読者の読みたくなる記事を載せたい。載せて購読者が増えたはいいけど広告をクリックしてくれない。みたいな。

そういったサイトはまだまだ影響力があるのだから VC とタッグを組んでスタートアップに投資し、そこでメディアの強みを活かしてPRを行い、結果としてその中から強力な会社が次々と生まれるようになったりすると面白くなるだろうにな、とふと思う。