Hatena::ブログ(Diary)

I am Bad at Math

2011-01-11

TOEICの点数が上がらない英語勉強法

01:52 |

これは最近よく感じる疑問。普通にきれいな英文を書けているような人でもなぜみんな一様に「もっと英語勉強しなきゃ」って言うのだろうか。もう勉強する必要ないじゃん。

TOEICの勉強している人は今600点だから、700点取らないとと言う。で、700点取ってる人は800点取らないとという。最終的にみんな900点以上を目指す勢い。もちろん何かを勉強することに異論は全然ない。むしろ大賛成だよ。でも「英語学」を勉強している訳じゃなく、その目的は英語を実際に使うことではなかろうか?いや、プロの翻訳家目指していたり比喩や暗喩バリバリの難しい文章を理解できるようにっていうのなら話はまた別だけどね。

英語を学ぶっていうのはつまり、プロトコルを学ぶこと。エンジニア向けに言い換えると「英語を学ぶということはTCP/IPを学ぶようなこと」と言ってもいいかもしれない。そう考えてみると英語を勉強している人っていうのは伝送プロトコルそのものを学びたいのだろうか?自分が思うにそうじゃなくってその先から送り出されてくるコンテンツにアクセスしたいんだよね?

それなら実際にもっとガンガン英語を使ってコンテンツにアクセスしていこう。

漠然と使うっていうのもなんなので手始めに「使う」を4領域に分解してみる。「読む」「書く」「聞く」「話す」の4つ。

「読む」に関しては全然問題ない。インターネットの普及でこれでもかとばかりに読むものがある。エンジニアであれば技術資料なんて英語てんこ盛りなんだからどんどん興味のある分野のものを読んでいけばいい。わからない単語は何度も出てくるようなものは辞書で調べるとしても、一度も見たことのないようなものはそれがキーワードとなっていない限りすっ飛ばしたってかまわない。TIPSが一つあるとすれば「あ、これ見たことあるけどなんだっけ」という単語は辞書を引き直そう。それなりの頻度で使われていてこれからも目にするはずだから。

さて、残る3領域の「書く、聞く、話す」だ。

「書く」っていうのもそれほどレベルが高いわけじゃない。得意とする分野のことについてブログ書いたりもできる。日本の技術ブログ文化って世界的に見てもスゴいんだ。良記事を書くことでそこから生まれるコミュニケーションも期待できるので言語の垣根を越えて興味を持てるものを題材に書くこと。

残るのが「聞く、話す」。

「聞く」と「話す」を切り分けて「聞く」から始めるのもありだろう。でも「話す」シチュエーションには「聞く」ことも含まれるだろうからこの際効率を上げて一緒にしてみよう。

まずは英語が下手な自分と英語で会話してくれる誰かを探さなきゃいけないんだけど、これが超絶難しい。相手にとって片言でしか英語を話せない人と会話するメリットを考えてみれば自明だね。その辺のソリューションが英会話教室なんだろうけど、教室に行く時間を空けなきゃならないし、さらには高額だ。

英語を話せる友達さえ作れればいいんだけどなー。と誰もが思っているんじゃない?

なんだか小学校に入学したときと同じ難題がパワーアップして今再び!って感じだ。

今から考えれば学校ってシステムはすごいって思わないかい?友達作りに理想的な条件が設定されているんだ。同年代の人、もしくは学びたいことが一緒の人たちが一カ所に集まっているんだなんてそうそうないだろう?

そういうインフラを今、僕らはどこに求めればいいんだろうか。

一番手頃だと思われるのはやっぱりfacebook?

でもFBで知り合ったからってそれがリアル会話にまで発展するかというとそんなことは滅多にない。たいていはチャットで済むんだから。「オレ、お前とリアルに話したい」って言ったらむしろ相手は引きまくるだろう。

自分の考えた中で最良の選択肢はやっぱり日本語版の出ていない、海外のMMORPGかなと。

MMORPGにはさ、まず目的があって(ボス倒すとか)、その目的を達成するためにレベルを上げるなんていう行動もさることながらマルチプレイヤー同士で「協力」することで心理的な連帯感が生まれるよね。で、その連帯感から友情って生まれやすいのは理解できることと思う。MMORPGを選んだのには理由があって、ゲームがリアルタイムで進行するってところ。テキストチャットで悠長にやりとりしている時間がなくなるとボイスチャットが登場するからね。

ここで引いちゃう人もいるだろう。

まさかヘッドセット付けてゲーム?オタクっぽくない?みたいな。

アメリカってその広大な国土に人がばらけているせいで都市部以外は実は娯楽が少ない。だから映画やテレビの場面を題材にしたジョークが多いのかも、同じ映画やテレビ番組をホント何回も見てるから。ま、そういった背景があればMMORPGが根付きやすいのは想像できるんじゃないかな。結果として相当な数の人たちがMMORPGを楽しんでいる。もちろん、女性も含めてね。親子で遊んでいる人だって珍しくない。

話を元に戻すと、ゲーム中のボイスチャットには「聞く」「話す」のトレーニングとしても最強レベルの効果がある。例えば10人や20人の努力がさ、君が英語の指示を的確に理解できなかったために無為に終わるかもしれないんだ。そりゃもう聞いている側としては最高度の集中力で相手の話す声を、内容を聞き取ろうと努力するハメになる。中にはマイクレベルが高すぎて声が割れていたり、もしくはノイズまじりだったり、もともと声が小さかったり、同時に複数が喋ったり、やけに話の長いやつがいたりとコンディションが良くないのは日常茶飯事。そんな悪条件下だとしても何とか相手の意志をくみ取っていかなきゃならない。だから普通に会話するよりも何倍もの集中力で相手の声に集中するんだ。わからない単語が聞こえたらその単語の重要度、聞き返すべきかなどを瞬時に判断していく。

うまく聞き取れないうちは意味を取れなくて失敗しちゃいけないという責任感から、いろんなサイトを巡って「読む」ことで予習し「聞く」ことを補完することになるだろう。そんなことを続けているうちに君が地道に調べ上げた知識が仲間にとって価値のあるものになる、その段階までくると今度は知識を「書き出し」たり、「声で相手に伝え」たりといった方法でその価値を共有することになる。

そう、いよいよ「話す」時だ。

残念なことにやっぱり最初はうまくしゃべれるわけがない。だから、まず「話す内容」を「書き出す」ことで練習することになる。「書く」ことが前提となっている場面ではもう日本語よりも英語そのままで情報収集したほうが効率が良くなるので「読む」のも同時進行だ。で、ちょこっとした文章を書いては仲間に「これでわかる?」なんて聞いたり。さて、いざ内容が決まり実際に話し始めても「おい今のなんつった?」「一番いい英語で頼む」「$%&*G*Y$@{)F???」などとはじめはホント散々だ。でも何度も赤っ恥書きながら次第に言い回しを覚えて慣れていく。恥をかくっていうのは日本人が極度に恐れることなんだけれども、どんどん恥をかいて凝り固まった自分のくだらないプライドをまずは粉々にぶち壊す。そして学習の螺旋階段をダッシュで上っていこうよ。

そのうちに音声を使ってチャットするのが苦痛じゃなくなって仲間たちとゲームを楽しめるようになるだろう。励まし励まされ喜びを分かち合ったり、喧嘩したりできる仲間とのコミュニケーションの中で文化の違いを学んでいけるようにもなるだろう。例えばさ、アメリカではあんなに犠牲者が出ているのにも関わらずなぜ軍人になる人がたくさんいるんだろうね?家族は反対しないのかな?などとまぁ仲間たちと話をしながら「へぇー」と思うことはそれこそいくらでもあるんだ。

と、MMORPGを英語を使いまくる素敵な手段として紹介してみたわけだけど問題点ももちろんあるから注意だ。

  • ゲーム自体を楽しめないと飽きる
  • そんじょそこらの英語教材よりもよっぽど時間食う。
  • こっちの夜はあっちの朝だ!
  • ゲーム上で使われる語彙に汎用性はない
  • ゲーム自体にハマッて抜け出せなくなる可能性
  • ゲームスキルもある程度必要
  • 人間関係を築けるだけのソーシャルスキルが必要

・・・いろいろあるなぁw

それでもトライしてみる価値はあると思ってる。初期投資もさほど必要ない。

さて、そろそろまとめに入ろう。こういったことを書いてきたのには理由がある。

f:id:badatmath:20110112014707p:image

学習曲線っていうとだいたいこんなS字カーブを描いていて、TOEICの点数が上がれば上がるほど単位時間あたりのスコア上昇率が低くなっていってしまう。だからTOEIC900点取ったぜなんていう人って凄まじいまでの努力をしていてすごいなって素直に思うんだけど、同時にもったいないなとも思うんだ。

TOEICがこれほどちやほやされるのは英語が使える基準をほかにどうやって設定していいかわからないから。実務でどういった局面で英語を使っていたかを履歴書に載せられないからその代わりにTOEICの点数を書いているだけじゃないか?例えばさ、英語を使ってlinuxのカーネル開発メーリングリストを束ねていましたなんていう経験があろうものならTOEICの点数なんて霞みまくって書く意味すらない。もしそういった人が履歴書にTOEICの点数がないために足切りされましたなんていったらそれはもう採用側のEpic Fail。だからできることならこのTOEIC一辺倒な世界を打ち破るためにも何か英語で実務的なことをこなしましたっていう経験を積もう。アメリカ人やイギリス人を採用するときにはTOEIC何点ですかなんて間の抜けた質問はせず、実務の話をするだろう?何か光るものを磨こう。ユニークな存在になろう。不安を点数で紛らわすな。「日本人だから英語下手だけど」っていうエクスキューズだけはナシ!そう最初に言っとくことで甘く見てもらおうだなんてそんな言い訳はナシだ!ビシッとさ、どこが悪いか指摘してもらえないと改善は望めない。

と、ちょう上から目線で書いてしまってごめんね!

まだMMORPGやってるのかって?実はもうやってないんだ。仲間たちとゲーム以外の手段で緊密に連絡を取れるようになったらもういいかなと思ってね。

あと参考までに書いておくと自分のTOEICの点数は700点(そんな点数で大丈夫かとか言うなーw)。5, 6年前に受けたっきりなんだけど会社から受けさせられない限り、自分からはもう受けないつもり。ただその代わりに英語を使って何かを始めようって思ってる。

最後に、こんなヒクツなタイトル付けてごめん!でもTOEIC捨てちゃえば点数もあがらないよ!

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/badatmath/20110111/1294764740