同じ環境ばかりで 検索していると 自分の世界が 固定化される

意外とわかりやすいと聞いたので、「弱いつながり 検索ワードを探す旅」 
を読んでみることにしました。


弱いつながり 検索ワードを探す旅

弱いつながり 検索ワードを探す旅


面白いと思ったのは 言葉では真実はわからないということ。

確かに国と国との間の歴史観が全く違う場合、一体どっちが正しいの?
と思います。 著者はこれは永遠に解決しないものだと言います。

言葉の本質はどんどんズレて 解釈が無限に積み上げられて
いくものだから。

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ひとは国民であるまえに個人であり、
国民と国民は言葉を介してすれちがうことしかできないけれど、
個人と個人は”憐み”で弱く繋がることができる。 
そこにこそ、二十一世紀のグローバル社会の希望があると考えています

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だから旅に出て、リアルな人やモノを見てこよう。


さらに、

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広大なネットをまえにしていても、年齢を重ねると、情報収集の
フィルターが目詰まりを起こし、新たな検索ワードを思いつかなくなる。
ときどきフィルターの掃除をやらねばなりません。
そこでぼくは、本を読んだりアニメを見たりするかわりに、休暇では
外国に行くようにライフスタイルを変えました。 
本書はその結果うまれたものです

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ネットは体力勝負の消耗戦

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などなどたくさんの具体例を挙げてわかりやすく説明してくれています。


ネットで調べつくして行く現代の旅は単なる確認作業になってしまったかも
と思うようになっていたけど、そうではなさそうです。

旅はネットを超えたリアルな世界。
たとえ観光であっても気にする必要はないという。 

環境を意図的に変えよう。
新たな検索ワードを求めて(若者よ)旅に出よう。

本の中で紹介されている 著者やその他の方たちが企画する
福島に関する計画も 旅と繋がっていてとても興味深いものがあります。