経済成長が生んだ歪み

競馬


中国共産党大会 習氏に「国民不満解消」課題 
胡総書記が残す“負の遺産


5年に一度開かれる中国共産党大会は今回、10年ぶりの指導部交代の節目の大会となる。
新たに最高指導者の座に就く習近平国家副主席は、権力と同時に、貧富の格差や幹部の腐敗に対する国民の
不満解消という大命題を、胡錦濤総書記(国家主席)から引き継ぐことになる。



8日午前9時(日本時間同10時)、北京の人民大会堂のひな壇に、新旧指導者が入場してきた。
胡氏に続いて江沢民前総書記が姿を現すと、会場の拍手がひときわ大きくなった。
胡氏と温家宝首相の間に腰を下ろした江氏は、胡氏の活動報告を表情を変えずに聞き流していた。
隣で微笑を浮かべる温氏と好対照な様子は、江氏の隠然たる権力を暗示していた。



胡氏の出身母体である共産主義青年団派(共青団派)、習派の太子党(党高級幹部の子弟グループ)、
江氏が率いる上海閥は、最高指導部人事をめぐって暗闘を続けている。
今回の党大会には朱鎔基前首相、李鵬元首相らも顔を見せた。
習氏は、長老や胡氏らからの圧力を背中に受けながら、胡錦濤指導部が残す“負の遺産”と向き合うことになる。



胡氏は「和諧社会(調和社会)」を掲げ、格差是正や持続的成長の実現に取り組む姿勢を示してきた。
しかし、実際には格差が拡大、環境破壊が進んだ。官僚の腐敗に庶民は敵意さえ覚えている。
各地では住民による抗議活動が頻発している。インターネットの普及に伴い、絶対的な権力を維持してきた
中国共産党も、ネット世論を無視できなくなっている。



共産党の正当性を保ち、民意をつなぎとめるためには、国民にすり寄ることも一層必要になりそうだ。
胡氏は「反腐敗闘争は依然として厳しい状況にある」と汚職がはびこる現状を認め、腐敗根絶を約束。
2020年までの国内総生産(GDP)倍増計画を打ち上げたのも、国民の生活改善を重視している
姿勢を繕う狙いがうかがえる。



しかし、実際に難題に取り組むのは習氏を中心とする新指導部。胡氏が突きつけた“注文”は、重い足かせ
に他ならない。



→ http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121108-00000566-san-int


http://www.youtube.com/watch?v=5VL8MJKThlc:movie,w500


http://www.youtube.com/watch?v=0c9wDYorfWc:movie,w500