仲良くなれるかな
職場で急須を新調した。
シンプルな形がしっとりと手になじむし、
軽いし、何よりもお湯を注いでも熱くない。
木製の急須なのだ。
木製って、初めて。
寿命のほどはわからないけれど
やわらかな木目も感じよく
すっかり惹かれてしまった。
ので、自宅用にもうひとつ注文した。
わくわくしながら到着を待って
いざ箱を開いてみると・・
・・なんか、違う。
そりゃあ、木製だし
まったく同じ木目は期待してなかったけれど
あまりにも別人!?で驚いた;;
木目がはっきり出すぎて全体が歪んだストライプ
まるで虎の皮みたい。
おまけに蓋に虫の跡なのかな、大きな茶色いしみ。
しかも楕円にゆがんでる。
まっ先に返品を思ったけれど・・
しばし思案して思いとどまった。
木目は違うけれどフォルムは一緒だし
蓋のゆがみはちょっと不安だけれど
目をつぶれないこともない。
せっかく縁あってうちに来てくれたんだもの
このこにお茶をまかせてみようかな。
思いのほか
仲良くなれるかもしれないし・・うん。
ありがとう
青田風をうけてウォ―キング
10キロの道のりは長いと思ったけれど
景色を堪能したり
参加者と他愛ない会話を交わしたり
ゴールしてみるとあっというまの時間だった。
私の拙い説明を
熱心に聴いてくださったみなさん
ありがとうございました。
王様!?
十日ほど前にほっぺの一部が赤くなった。
痛くもかゆくもないし、そのうち治るだろうと放っておいたが
なかなか治らない。むしろ硬くなってちょっと腫れてきた。
気になったので皮膚科に行ってみた。
妙齢の女医さんがおっしゃるには
「これはニキビの王様ですね」
って、えぇーーーっ!
ニキビって・・・なんか恥ずかし;;
こんないい齢して
しかも王様きちゃいました(−−;
けど、こんなニキビあるんだぁ
全然痛くないのになー
ほっぺにくっついた王様
悪いけど早々に退位していただきますよー
今夜からお薬責めです
覚悟してくださいな
月、ふたたび
いろいろあったけど
もう一度、はじめるんだ。
はじめるんだ、あたし。
視線
祖母が亡くなってから3年
手付かずのままだった祖母の部屋の本棚を整理しました。
できればそのまま残したかったけれど
父が「部屋をリフォームする」ときかないので。
いつまでも時間を止めておくことはできませんものね・・
俳人だった祖母は
たくさんの本を残しました。
大切にしていたことも知っています。
捨てるのはしのびないから
思案したあげく
土蔵の二階の空部屋を
書庫にすることにしました。
祖母の部屋から土蔵の二階まで
祖母の残り香のある本たちをかかえ
薄暗い階段を何度も往復しました。
ひとりで作業していたのに
ずっと誰かがそばにいるような
私の手元をみつめているような
穏やかな視線を感じていました。
不思議な心持でした。
やがて
すべてを運び終わって
分類しつつ書棚に並べていたら
本のあいだから
ひらりと
写真が一枚舞い落ちました。
なつかしい笑顔
皺だらけのやさしい目元
被写体を確認した瞬間
さっきから感じていた視線は
祖母のものだったことに気づきました。
ヒーローとヒロイン
わたしをこの世にたんじょうさせてくれた
数十年前の
片田舎の
初々しいおふたりさん
ありがとうねー
たいへんなこともあるけれど
この人生も
すてたもんじゃないよ